李儒
| 職業 | 演謀士 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 演 | 収録 | |
| 死去 | 死去地 | 演長安県 | |
| 死因 | 演処刑 推定 | ||
| 実在 | 架空 | 言及 |
人物紹介
李儒は演義に登場する人物である。演義第3回に「董卓の婿で謀士」として初めて登場し、詔を奉じて洛陽へ向かう董卓に、上表して名分を正すよう勧める。その後、帝を廃して陳留王を立てること、洛陽を捨てて長安へ遷都することなど、董卓の大事のたびに計略を出す。 演義 第3回 §2–3 · 27演義 第6回 §3–4
第4回では董卓の命で武士十人を率いて宮中に入り、廃された少帝に鴆毒の酒を献じ、何太后を楼の下へ投げ落とし、唐妃を絞め殺させる。第9回で貂蝉を呂布に与えよという言葉を董卓が聞き入れないと、「われらは皆一人の女の手にかかって死ぬことになった」と嘆き、董卓が死んだのち家の奴僕たちに縛られて差し出され、王允の命で市中で首を斬られる。 演義 第4回 §14 · 17演義 第9回 §6–7 · 27
演義全120回のうち第3回から第9回まで7回に登場し、回目に名が入る回はない。 演義 第3回 §3演義 第9回 §27
演義の描写
演義第3回で董卓が帝を廃して陳留王を立てたいがどうかと問うと、李儒は朝廷に主のない今こそ行うべきだとし、温明園に百官を集めて廃立を告げ、従わない者は斬るよう言う。丁原の背後で方天画戟を手にした者が怒った目で立っていると、酒宴の場で国政を論じるべきではないとして席を収めさせ、のちにその者が丁原の養子呂布だと知らせて董卓を避けさせる。李粛が赤兎馬で呂布を誘おうと言うと、「天下を得ようとなさるのに、馬一頭をどうして惜しまれましょう」と口添えする。 演義 第3回 §27 · 31 · 34 · 37–38
李儒が廃立を急ぐよう勧めると、董卓は宴を開いて公卿の前で廃立を持ち出す。第4回で董卓が反対して出た袁紹を殺そうとすると、事はまだ定まっていないとして止め、9月朔日に嘉徳殿で董卓の命により帝を廃する策文を読み上げる。人望を得るようにと蔡邕を推挙したのも彼である。 演義 第3回 §48–49演義 第4回 §1 · 4 · 6 · 11
董卓は廃された帝が恨みの詩を作ったとして、李儒に武士十人を与えて弑させる。李儒は「董相国が特に寿を祝う酒を献じられた」と言って鴆毒の酒を献じ、飲まないなら短刀と白い練り絹の帯を受けよと言う。代わりに飲むという唐妃を叱りつけ、董卓を罵る何太后を両手でつかんで楼の下へ投げ落とし、武士たちに唐妃を絞め殺させ、少帝の口に鴆毒の酒を注ぎ込んで殺す。 演義 第4回 §14–17
曹操が刀を献じて逃げたのちには、人を遣わして呼び、来なければ刺そうとしていたのだと見立て、曹操が東門から抜け出したと知ると、必ず共謀した者がいると言う。第5回では華雄を失ったのち、盟主袁紹の叔父である太傅袁隗を先に除くよう勧め、袁隗の一族は皆殺しにされる。 演義 第4回 §31–32演義 第5回 §40
第6回で孫堅に追われた李傕が戻ってくると、李儒は呂布が敗れたばかりで兵に戦う気がないとし、「西に一つの漢、東に一つの漢」という童謡を挙げて長安遷都を勧め、董卓は「そなたの言葉がなければ悟らなかった」と喜ぶ。洛陽の富者の財産を没収しようという彼の言葉に従って、富豪数千家が城外で首を斬られる。滎陽に徐栄を伏せておく計を出し、追ってきた曹操を迎えた呂布は「李儒の見立てどおりだ」と言う。 演義 第6回 §3–4 · 8–9 · 15–16
第8回で董卓に追い出された呂布に会うと、李儒は董卓に金と絹を与えて彼を慰めるよう勧める。第9回では後園へ駆け込む途中で呂布を追う董卓とぶつかって倒したのち、楚の荘王が冠の纓を絶たせた宴の故事を挙げて、貂蝉を呂布に下賜するよう勧める。貂蝉は董卓の胸でこれは李儒の計略だと泣き、翌日董卓は「そなたの妻なら呂布にやるか」と言って、また口にすれば斬ると告げる。李儒は外に出て天を仰ぎ、「われらは皆一人の女の手にかかって死ぬことになった!」と嘆く。 演義 第8回 §33演義 第9回 §1–2 · 4–7
董卓が郿塢から長安に入る日、李儒は病で家におり出迎えられない。董卓が死ぬと呂布は「董卓を助けて暴虐を行ったのはすべて李儒だ」と叫び、李儒の家の奴僕たちがすでに彼を縛って差し出しに来る。王允は彼を市中へ引き出して首を斬らせる。 演義 第9回 §20–21 · 27
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率35
- 武力31
- 知力86
- 政治45
- 魅力22
- 徳6
- 処世50
- 文芸45
- 弁舌62
- 用人68
項目別の根拠
演直接の記録なし — 虎牢関での参謀の役割から推定第5回 §41
演直接の記録なし — 謀士としての役割から推定第5回 §41
演遷都の際、洛陽の富豪の財産を没収して財政を満たすよう提案した第6回 §8
演呂布に暴虐の張本人と名指しされ、家の奴僕に縛られて差し出された第9回 §27
演直接の記録なし — 策文を読み上げた記録から推定第4回 §4
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。