魯芝
人物紹介
魯芝は演義第107回に曹爽配下の司馬として登場する人物である。司馬懿が兵を起こして城内に変事が起こると、参軍の辛敞と協議し、辛敞とともに騎兵数十人を率いて関を斬り門を奪って出て、曹爽に城内の形勢を知らせる。 演義 第107回 §5 · 7 · 14
曹爽が斬られたのち、太尉の蒋済は、魯芝と辛敞、そして印を奪って渡さなかった楊綜を見逃してはならないと言うが、司馬懿はそれぞれ自らの主のためにした義人であるとして、各人を元の官職に戻す。 演義 第107回 §27
演義120回のうち第107回の1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。陳寿の本文には登場せず、裴松之の注にのみ記録がある。陳寿の本文の曹爽伝は、大司農の桓範が詔を偽って平昌門を開かせ、南へ逃れて曹爽のもとへ行ったことを記すが、魯芝は登場しない。 演義 第107回 §5正史 魏書 巻9 §84
演義の描写
演義第107回で、曹爽は弟たちと腹心、御林軍を率いて魏主曹芳に従って城を出て明帝の陵に参拝し、そのまま狩猟に行く。その隙に司馬懿は、司徒の高柔に曹爽の陣営を、太僕の王観に曹羲の陣営を押さえさせ、郭太后に曹爽の罪を奏上したのち、自ら大軍を率いて武庫を押さえる。司馬昭は父を護衛して城を出て洛河に駐屯し、浮橋を守る。 演義 第107回 §1–4
曹爽配下の司馬魯芝は、城内に変事が起こったのを見て参軍の辛敞のもとへ来て、「いま仲達がこのように変乱を起こしたが、どうしたらよいか」と協議する。辛敞が本部の兵を率いて城を出て天子にまみえに行くべきだと言うと、魯芝はその言葉をもっともだとする。辛敞は後堂で姉の辛憲英に、魯司馬がともに行こうと言うが行ってよいかと尋ね、辛憲英は職分を守ることは人の大義であると答える。辛敞はその言葉に従い、魯芝とともに騎兵数十人を率いて関を斬り門を奪って出る。 演義 第107回 §5–7
狩場で司馬懿の上表を受け取った曹爽がなすすべを知らずにいると、弟の曹羲は自ら縛って出向き、せめて死だけは免れようと言うが、その言葉が終わらないうちに辛敞と魯芝が到着する。二人は、城内は鉄の桶のように固く守られ、太傅は兵を率いて洛水の浮橋に駐屯しているので、形勢から見てもう戻ることはできないだろうと言い、早く大計を定めるべきだと告げる。続いて司農の桓範が馬を飛ばしてやって来て、天子に許都への行幸を請い、外の兵を呼び寄せて司馬懿を討つよう勧める。 演義 第107回 §10 · 13–14
曹爽は一晩じゅう決断できずにいたが、兵は起こさないと言って剣を投げ捨て、許允と陳泰の言葉に従って印綬を先に司馬懿へ送る。主簿の楊綜が印綬をつかんで泣いて止めたが、曹爽は太傅が信義を裏切ることはないと言う。曹爽の三兄弟はのちに連座した人々とともに市で斬られ、三族を滅ぼされる。 演義 第107回 §17–19 · 23
司馬懿が曹爽を斬ったのち、太尉の蒋済は、まだ魯芝と辛敞が関を斬り門を奪って出ており、楊綜が印を奪って渡さなかったのだから、いずれも見逃してはならないと言う。司馬懿は「彼らはそれぞれ自らの主のためにしたのであり、義人である」と言って各人を元の官職に戻し、曹爽の門下にいた者はみな死を免じ、官職のある者は元どおり復職させるという榜を掲げる。演義で魯芝はこの場面ののち再び登場しない。 演義 第107回 §27 · 29
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率42
- 武力45
- 知力45
- 政治38
- 魅力42
- 徳72
- 処世50
- 文芸38
- 弁舌42
- 用人36
項目別の根拠
演騎兵数十人を率いて門を奪って出た第107回 §7
演関を斬り門を奪った第107回 §7
演戻れない形勢を告げ、大計を定めるよう勧めた第107回 §14
演直接の記録なし — 曹爽配下の司馬という官職から推定第107回 §5
演直接の記録なし — 曹爽配下の司馬という官職から推定第107回 §5
演変乱ののち赦されて元の官職に戻った第107回 §27
演直接の記録なし — 曹爽配下の司馬という官職から推定第107回 §5
演直接の記録なし — 曹爽配下の司馬という官職から推定第107回 §5
演直接の記録なし — 曹爽配下の司馬という官職から推定第107回 §5
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。
演義の登場回(1回)
登場登場なし 登場回の一覧 →