王楷
| 職業 | 正謀士 · 従事中郎 演謀士 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 正演 | 収録 | |
| 実在 | 実在 | 言及 | 正3回 |
人物紹介
王楷は陳寿の本文に従事中郎として一度だけ名が見える人物である。正史には独立した伝がなく、陳寿の本文は彼の字・出身とその後の事績を記さない。 正史 魏書 巻7 §12
興平元年(194)、曹操が再び陶謙を討ちに出ている間に、張邈の弟張超が曹操の将陳宮、従事中郎許汜・王楷とともに曹操に背くことを謀った。陳宮の説得を受け入れた張邈は呂布を迎え入れ、兗州の郡県はみなこれに呼応した。 正史 魏書 巻7 §12–13
正史には彼に対する評がない。演義では第19回に呂布の謀士として許汜とともに登場し、全120回のうちこの1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。曹操に包囲された呂布に、袁術との婚姻を改めて請うて救援を得ようと献策し、寿春へ行って袁術を説く。 演義 第19回 §32 · 34
正史の記録
呂布が袁紹のもとを去って張楊に従う際、張邈のもとに立ち寄って手を取り合いともに誓うと、袁紹はこれを聞いて深く恨んだ。張邈は、曹操がいずれ袁紹のために自分を討つのではないかと恐れて心が安まらなかった。興平元年(194)、曹操が再び陶謙征伐に出ると、張邈の弟張超が曹操の将陳宮、従事中郎許汜・王楷とともに曹操に背くことを謀った。 正史 魏書 巻7 §12
陳宮は張邈に、いま州の軍が東方へ征伐に出て留守が空になっているから、戦上手の呂布をしばらく迎え入れてともに兗州を治め、時勢の変わるのを待とうと説き、張邈はその言葉に従った。陳宮は軍勢を率いて東へ行き、呂布を迎えて兗州牧とし、濮陽を占拠した。郡県はみな呼応し、鄄城・東阿・范県だけが曹操のために守った。 正史 魏書 巻7 §12–13
陳寿の本文は、この謀議で王楷が何を担ったのか、その後どうなったのかを記していない。彼の名は魏書巻7呂布張邈臧洪伝の張邈の箇所、この一節にのみ見える。 正史 魏書 巻7 §12
演義の描写
演義第19回で曹操に包囲された呂布は、厳氏と貂蝉に引き止められて出撃せず、毎日酒ばかり飲んでいる。このとき謀士許汜と王楷が入ってきて、袁術が淮南で大いに勢威を振るっているので、かつて約束した婚姻を改めて請い、その軍が来たら内外から挟み撃ちにして曹操を破ろうと献策する。呂布はその日のうちに書状をしたためて二人に託し、張遼と郝萌に兵1千を率いて狭い隘口の外まで送らせる。その夜の二更、二人は張遼と郝萌の護衛を受けて劉備の陣営をかすめ、城外へ抜け出る。 演義 第19回 §29–33
寿春に着いた二人に、袁術は、以前は自分の使者を殺して婚姻を反故にしておきながら、今になって尋ねてくるのはなぜかと詰め寄る。許汜が曹操の奸計に誤らされたのだと言い、袁術が、曹操の軍に追い詰められていなければ娘を許したかと言うと、王楷は、いま救わなければ唇亡びて歯寒しということになるのが恐ろしく、袁術にとっても福ではないと言う。袁術は、呂布は言うことがころころ変わり信義がないから、先に娘を送ってくればその後で兵を送ると言う。 演義 第19回 §34–35
帰り道、許汜の言うとおり夜半に二人が先に劉備の陣営を過ぎ、郝萌が後ろを防ぐが、郝萌は張飛に生け捕りにされ、曹操に斬られる。城に戻った許汜と王楷は袁術の言葉を呂布に詳しく伝え、呂布は翌夜、娘を綿でくるんで背負い、自ら城を出るが、幾重もの包囲を破ることができない。 演義 第19回 §35–36 · 38–40
演義と異なる点
兗州の反乱:演義第11回では、張超が連れてきた陳宮が張邈を説いて呂布に兗州を襲わせ、許汜と王楷は登場しない。正史呂布張邈臧洪伝では、張超が陳宮、従事中郎許汜・王楷とともに曹操に背くことを謀った。 演義 第11回 §35–36正史 魏書 巻7 §12
肩書:演義第19回は許汜と王楷を呂布の「謀士」と呼ぶ。正史は二人を従事中郎と記す。 演義 第19回 §32正史 魏書 巻7 §12
袁術への使者:演義第19回では、許汜と王楷が寿春へ行って袁術に救援を請う。陳寿の本文の呂布伝は、呂布が人を送って袁術に救援を請うたとだけ記し、その人の名を明らかにしない。 演義 第19回 §34正史 魏書 巻7 §25
袁術の返答:演義第19回で袁術は、先に娘を送ってくればその後で兵を送ると言い、呂布は娘を背負って包囲を破ろうとして失敗する。陳寿の本文の呂布伝は、袁術も救えなかったとだけ記す。 演義 第19回 §35 · 39–40正史 魏書 巻7 §25–26
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。
- 統率3331−2
- 武力3131±0
- 知力4248+6
- 政治3835−3
- 魅力3836−2
- 徳3042+12
- 処世3845+7
- 文芸3835−3
- 弁舌4055+15
- 用人3535±0
演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上
近い項目 8件 — 根拠を見る
正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。
演義の登場回(1回)
登場登場なし 登場回の一覧 →