厳氏 嚴氏
| 職業 | 演后妃 · 夫人 | 所属 | |
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| 登場 | 演 | 収録 | |
| 実在 | 実在 | 言及 |
人物紹介
厳氏は演義で呂布の正室として登場する人物である。演義は、呂布には妻が二人と妾が一人おり、まず厳氏を正室に迎え、のちに貂蝉を妾とし、厳氏だけが娘を一人産んで呂布が最も可愛がったと記す。 演義 第16回 §20
第16回では、袁術が息子の嫁にその娘を求めてくると、袁術はまもなく天子になるだろうからすぐに承諾しようと言う。第19回では、下邳で曹操に包囲された呂布が陳宮の計どおりに城を出ようとするのを二度にわたって止め、呂布は結局出撃しないまま、厳氏・貂蝉と酒ばかり飲む。 演義 第16回 §19–21演義 第19回 §28–31
演義120回のうち第16回と第19回の2回に名が見え、回目に名が入った回はない。陳寿の本文には登場せず、裴松之の注に姓のない「呂布の妻」としてのみ記録がある。陳寿の本文の呂布張邈臧洪伝は、呂布が敗れて戻って城を守り、あえて出撃しなかったこと、太祖が三か月包囲すると上下の心が離れたことを記す。 演義 第16回 §19演義 第19回 §28正史 魏書 巻7 §25–26
演義の描写
演義第16回で、呂布が轅門で戟を射て和解させたことを紀霊から聞いた袁術は大いに怒り、自ら劉備を討ち、呂布も討つと言う。紀霊は、呂布と劉備が頭と尾のようにつながれば図りがたいとして、呂布の妻厳氏には年頃になった娘が一人いるので、袁術の息子との縁組を求めれば呂布は必ず劉備を殺すだろうと勧める。袁術はその日のうちに韓胤を仲人として、礼物を持たせて徐州へ向かわせる。 演義 第16回 §18–19
韓胤が娘御を嫁に迎えたいという袁術の意向を伝えると、呂布は奥に入って妻の厳氏と相談する。もともと呂布には妻が二人と妾が一人いた。まず厳氏を正室に迎え、のちに貂蝉を妾とし、小沛にいた時にはさらに曹豹の娘を第二夫人に迎えた。曹氏は先に死んで子がなく、貂蝉も子がなく、厳氏だけが娘を一人産み、呂布はこれを最も可愛がった。 演義 第16回 §20
厳氏は、袁公路は長く淮南を治めて兵が多く兵糧も豊かで、まもなく天子になるだろうというから、大事を成せば娘は后妃になる望みがあると言い、彼には息子が何人いるのかと尋ねる。一人だけだという呂布の答えに、厳氏がすぐに承諾すべきだ、皇后になれなくても徐州は心配がなくなると言うと、呂布は心を決めて縁談を承諾する。のちに陳宮が、諸侯が知る前にすぐ娘を寿春へ送れと言うと、呂布は奥に入って厳氏に告げ、夜通し嫁入り道具を整えて、宋憲・魏続に韓胤とともに娘を連れて行かせる。 演義 第16回 §21 · 26–27
第19回で曹操が下邳を攻めると、陳宮は呂布に、歩騎を率いて城外に出て駐屯し、自分は内で門を閉ざして守り、掎角の勢を成そうと言う。呂布が屋敷に戻って軍装を整えると、厳氏が出てきてどこへ行くのかと尋ねる。陳宮の計を聞いた厳氏は、城をすべて他人に任せ、妻子を捨てて孤軍で遠く出て、ひとたび変事でも起これば、自分がどうして将軍の妻でいられようかと言う。呂布はためらって決めかね、三日のあいだ出撃しない。 演義 第19回 §24 · 27–28
陳宮がふたたび、曹操軍の兵糧がまもなく許都から届くので精兵を率いて行って糧道を断つようにと言うと、呂布はまた奥に入って厳氏にこのことを話す。厳氏は泣きながら、将軍が出れば陳宮と高順がどうして城を固く守れようかと言い、かつて長安にいた時にすでに将軍に捨てられたが、幸い龐舒がひそかにかくまってくれたので再び会うことができたのに、今また自分を捨てて去ろうとは誰が思っただろうかと声を上げて泣く。第11回には、龐舒が長安城内で呂布の妻子をひそかにかくまい、送り返したことが見える。 演義 第19回 §28–30演義 第11回 §35
厳氏の言葉に憂いを覚えた呂布は貂蝉にも話し、貂蝉は軽々しく自ら出てはならないと言う。呂布は陳宮に、曹操軍の兵糧が来るというのは偽りだから、あえて動かないと言い、陳宮は死んでも葬られる地すらないだろうと嘆く。呂布は一日中出撃せず、厳氏・貂蝉と酒ばかり飲んで憂さを晴らす。 演義 第19回 §30–31
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率31
- 武力31
- 知力25
- 政治31
- 魅力38
- 徳42
- 処世30
- 文芸31
- 弁舌55
- 用人31
項目別の根拠
演直接の記録なし — 呂布の妻であることから推定第19回 §28
演直接の記録なし — 呂布の妻であることから推定第19回 §28
演直接の記録なし — 事績から推定第16回 §21
演直接の記録なし — 呂布が娘とともに大切にしたことから推定第16回 §20
演夫が妻子を捨てて出撃することを案じた第19回 §28
演直接の記録なし — 事績から推定第16回 §21
演直接の記録なし — 事績から推定第16回 §21
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。