韓胤
| 職業 | 正演文官 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 正演 | 収録 | |
| 死去 | 死去地 | 正演許昌県 | |
| 死因 | 正処刑 演処刑 推定 | ||
| 実在 | 実在 | 言及 | 正2回 |
人物紹介
韓胤は袁術が呂布に遣わした使者である。正史には独立した伝がなく、魏書巻7の呂布伝に名が見える。袁術が呂布と手を結ぼうとして息子のために呂布の娘を嫁に求めると、呂布のもとへ行って僭号の議を告げ、花嫁を迎えようとした。 正史 魏書 巻7 §19
陳珪の説得を聞いた呂布が、すでに道中にあった娘を呼び戻して婚姻を断つと、韓胤は枷をはめられて許へ送られ、許県の市で斬首されてさらされた。 正史 魏書 巻7 §19–20
演義では第16回に袁術の密書を携えて呂布を訪ねる使者として初めて登場し、全120回のうち第16・17回の2回に登場する。名が回目に入った回はない。仲人を務めて縁談をまとめるが、陳珪の言葉で心変わりした呂布に捕らえられて許都へ護送され、曹操に斬られる。 演義 第16回 §2 · 19 · 30 · 59演義 第17回 §3
正史の記録
魏書巻7に収められた呂布の伝によれば、袁術が将の紀霊らに歩騎3万で小沛の劉備を攻めさせると、呂布は戟を射当てて戦いを収めた。その後、袁術は呂布と手を結んで後ろ盾にしようと、息子のために呂布の娘を嫁に求め、呂布はこれを許した。袁術は使者韓胤を遣わして僭号の議を呂布に告げ、あわせて花嫁を迎えたいと伝えた。 正史 魏書 巻7 §16–19
沛の相の陳珪は、袁術と呂布が婚姻を結べば徐州と揚州が合従して国の災いとなることを恐れ、曹公と力を合わせるべきであり、袁術と婚姻すれば天下に不義の名を受け、卵を積み重ねたように危うくなると呂布を説いた。呂布も袁術が初め自分を受け入れなかったことを恨んでいたので、娘がすでに道中にあったのに追って呼び戻し、婚姻を断った。韓胤は枷をはめられて許へ送られ、許県の市で斬首されてさらされた。 正史 魏書 巻7 §19–20
のちに呂布は陳登に「おまえの父はわしに曹公と力を合わせ、公路との婚姻を断てと勧めた」と詰め寄った。袁術は怒って韓暹・楊奉らと勢力を連ね、大将張勲を遣わして呂布を攻めた。陳寿の本文で韓胤の名が見えるのは呂布伝の二節だけであり、彼の字と出身、官職、この出来事があった年は記されていない。 正史 魏書 巻7 §22–23 · 19–20 · 24
演義の描写
演義第16回で袁術は楊大将の計に従って粟20万斛を用意し、韓胤に密書を携えて呂布に会いに行かせる。呂布は大いに喜んで韓胤を手厚くもてなし、韓胤が戻って報告すると、袁術は紀霊を大将として小沛の劉備を攻めさせる。 演義 第16回 §1–2
呂布が轅門で戟を射て和解させると、紀霊は呂布の娘を袁術の息子に嫁がせれば呂布は必ず劉備を殺すだろうという計を出す。袁術はその日のうちに韓胤を仲人として徐州へ送り、韓胤は呂布に、永く秦晋の好を結ぼうと申し入れる。妻の厳氏と相談した呂布は韓胤を手厚くもてなして縁談を承諾し、韓胤は再び結納の品を携えて徐州へ来る。 演義 第16回 §18–22
翌日、陳宮が館駅に訪ねて来て、この婚姻は劉玄徳の首を取ろうという狙いではないかと問うと、韓胤は驚いて漏らさないでほしいと頼む。陳宮がその日のうちに娘を送って婚礼を挙げさせようと言うと韓胤は大いに喜び、呂布は陳宮の言葉どおり宋憲・魏続に韓胤とともに娘を連れて行かせる。 演義 第16回 §23–27
楽の音を聞いた陳珪が、これは疎き者に親しき間を裂かせない計であり、袁術は帝を称そうとしていると説くと、呂布は張遼に30里の先まで追わせて娘を奪い返し、韓胤も捕らえて監禁する。陳珪は韓胤を許都へ護送させるよう勧めるが、呂布はためらって決められない。 演義 第16回 §28–30
袁術の使者が来て皇妃を早く淮南へ送るよう催促すると、呂布は反逆者だとして使者を殺し、韓胤に枷をはめて、陳登に謝恩の上表を持たせ、王則とともに彼を許都へ護送させる。曹操は呂布が袁術との婚姻を断ったと知って大いに喜び、韓胤を市で斬る。第17回で帝を称した袁術は、呂布の娘を東宮妃として連れて来るよう催促していたところ、韓胤が許都で曹操に斬られたと聞いて激怒し、張勲を大将軍として七路から徐州を攻めさせる。 演義 第16回 §58–59演義 第17回 §3
演義と異なる点
縁談の経緯:演義第16回で韓胤はまず粟20万斛と密書を携えて呂布のもとへ行き、婚姻は紀霊が劉備を攻めるために出した計として描かれる。正史の呂布伝では、袁術が呂布と手を結んで後ろ盾にしようと息子のために娘を求め、韓胤は僭号の議を告げつつ花嫁を迎えに行った。粟20万斛と紀霊の計は出てこない。 演義 第16回 §2 · 19正史 魏書 巻7 §16–19
陳宮:演義第16回では陳宮が館駅の韓胤を訪ねて婚礼を急がせ、呂布はその言葉どおり娘を送る。正史の呂布伝のこのくだりに陳宮は登場せず、娘がすでに道中にあったとだけ記す。 演義 第16回 §23–27正史 魏書 巻7 §19–20
婚姻を断った経緯:演義第16回では張遼が30里の先まで追って娘を奪い返し、韓胤はしばらく監禁されたのち、袁術の使者が皇妃を催促しに来て呂布がその使者を殺してから護送される。正史では陳珪の説得と袁術への恨みから呂布が娘を追って呼び戻し、続いて韓胤を枷をはめて送った。張遼と袁術の二度目の使者は出てこない。 演義 第16回 §30 · 59正史 魏書 巻7 §19–20
護送と死:演義第16回では陳登が謝恩の上表を携えて王則とともに韓胤を許都へ護送し、曹操が喜んで彼を斬る。正史では、韓胤は枷をはめられて送られ、許県の市で斬首されてさらされたとだけ記す。陳登はその後、呂布が左将軍に任じられると別に太祖のもとへ赴いたのであり、韓胤を連れて行ったという記述はない。 演義 第16回 §59正史 魏書 巻7 §20
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能力値
正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。
- 統率3131±0
- 武力3131±0
- 知力3838±0
- 政治3535±0
- 魅力3538+3
- 徳4042+2
- 処世3335+2
- 文芸3535±0
- 弁舌4555+10
- 用人3333±0
演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上
近い項目 9件 — 根拠を見る
正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。
演義の登場回(2回)
登場登場なし 登場回の一覧 →