黄承彦 黃承彥

正史演義 Huang Chengyan황승언

プロフィール
職業正演その他所属
登場正演収録
実在実在言及正1回

人物紹介

黄承彦は演義で諸葛亮の舅として登場する人物である。第37回で、劉備が二度目に諸葛亮を訪ねて会えずに去ろうとするとき、驢馬に乗り雪道を詩を吟じながらやって来て、劉備に臥龍と取り違えられる。第84回では魚腹浦の石陣に閉じ込められた陸遜の前に現れ、彼を生門へと導き出す。 演義 第37回 §39–42演義 第84回 §44–46

演義全120回のうち第37・84・117回の3回に登場し、名が回目に入った回はない。第117回は、諸葛瞻の母黄氏が彼の娘であると明かす。陳寿の本文には登場せず、裴松之の注にのみ記録がある。陳寿の本文の諸葛亮伝は、諸葛亮が自ら田を耕して『梁父吟』を好んで歌い、兵法を推し広めて八陣図を作ったと記す。 演義 第117回 §27正史 蜀書 巻5 §3 · 42

演義の描写

演義第37回で劉備は、風雪の中を二度目に諸葛亮を訪ねて会えず、弟の諸葛均に手紙を託して去ろうとする。そのとき童子が垣根の外で老先生がお見えだと叫び、暖かい帽子に狐の皮衣をまとった人が、酒の瓢箪を提げた童子を従えて驢馬に乗り、小さな橋を渡りながら、雪に覆われた天地とやせた梅花を歌う詩を吟じる。劉備はこの方こそまことの臥龍だと馬を下りて礼を尽くし、その人は慌てて驢馬から下りて答礼する。 演義 第37回 §36–41

後ろから諸葛均が、この方は兄ではなく兄の舅の黄承彦だと教える。黄承彦は、婿の家で『梁父吟』を見ていてこの一篇を覚えていたが、小さな橋を通りかかって垣根の間の梅花を見て感じるところがあり吟じただけで、貴いお客に聞かれるとは思わなかったと言う。婿に会ったかという劉備の問いに、自分も彼に会いに来たところだと答え、劉備は彼と別れたのち臥龍岡を振り返って名残を惜しむ。 演義 第37回 §42–43

第84回で、蜀軍を大いに破って西へ追撃していた陸遜は、夔関に近い川辺で殺気が立ちのぼるのを見て兵を退く。調べてみると乱雑な石の山が八、九十あるだけで、土地の者は、ここは魚腹浦で、諸葛亮が西川に入るとき石を砂州に並べて陣形を作ってから雲のような気が立つのだと言う。陸遜は人を惑わす術にすぎないと数騎だけを率いて石陣の中に入るが、突然狂風が起こって砂が飛び石が転がる中で出口を見失う。そのとき一人の老人が馬の前に立ち、笑いながらこの陣から出たいかと尋ねる。 演義 第84回 §40–44

老人は杖をついてゆっくり歩き、何の障りもなく石陣を抜けて陸遜を山の斜面の上まで送り、自分は諸葛孔明の舅の黄承彦だと名乗る。婿が西川に入るときに布いたこの八陣図は、八つの門が遁甲の休・生・傷・杜・景・死・驚・開に従って日ごと時ごとに果てしなく変化し、精兵10万に匹敵するもので、婿は去り際に、後日東呉の大将が陣の中で道に迷っても導き出してはならないと言い残したという。しかし生涯善を好む自分は、陸遜が死門から入るのを見て溺れ死なせるに忍びず、わざと生門から導き出したと言う。陣法を学んだことがあるかとの問いには、変化が果てしなく学ぶことはできないと答え、陸遜は馬を下りて拝礼して帰る。 演義 第84回 §45–47

第117回で演義は諸葛瞻を紹介し、その母の黄氏こそ黄承彦の娘であると明かす。黄氏は容貌はひどく醜かったが奇才があり、天文と地理、韜略と遁甲に関する書で知らないものはなく、諸葛亮は南陽にいたときその賢さを聞いて妻に迎えたいと願い、諸葛亮の学問には夫人の助けが多かったという。 演義 第117回 §27–28

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
演義
  • 統率31
  • 武力31
  • 知力62
  • 政治35
  • 魅力45
  • 徳65
  • 処世50
  • 文芸62
  • 弁舌40
  • 用人40
各項目100点

項目別の根拠

  • 統率演31推定

    演直接の記録なし — 隠棲した老人であることから推定第84回 §45

  • 武力演31推定

    演直接の記録なし — 老人であることから推定第84回 §45

  • 知力演62

    演八陣図の八門と遁甲の変化を知り、陸遜を導き出した第84回 §45第84回 §46

  • 政治演35推定

    演直接の記録なし — 隠棲した士人であることから推定第37回 §42

  • 魅力演45推定

    演直接の記録なし — 孔明の舅であることから推定第37回 §42

  • 徳演65

    演生涯善を好み、敵将でも死なせるに忍びないと救った第84回 §46

  • 処世演50推定

    演直接の記録なし — 陣の外で形勢を見ていたことから推定第84回 §46

  • 文芸・学術演62

    演『梁父吟』を覚えており、梅花を見て詩を吟じた第37回 §40第37回 §42

  • 弁舌・外交演40推定

    演直接の記録なし — 陸遜との問答から推定第84回 §47

  • 識人・用人演40推定

    演直接の記録なし — 娘の才能から推定第117回 §27

演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(3回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

家族

子黄氏 演義

Wikidataの歴史・演義人物項目に基づく。推定バッジのない関係は正史原文でも確認済み。