孫慮
人物紹介
孫慮は字を子智といい、呉の孫権の子で孫登の弟である。黄武7年(228)に建昌侯に封じられ、のちに鎮軍大将軍となって仮節を受け、府を開いて半州に駐屯した。 正史 呉書 巻14 §18–19正史 呉書 巻2 §60
皇子という高い身分で年も若かったため人々は心配したが、職務に就くと法度を守り、師や友の言葉を恭しく受け入れて期待を上回った。嘉禾元年(232)に二十歳で死去し、子がなかったため封国は廃された。 正史 呉書 巻14 §20
正史呉書巻14呉主五子伝に伝がある。陳寿は評で、孫慮と孫和はともに善を好む資質を持ち、法度に則って自らを磨いたが、一人は短命で早く死に、一人は天寿を全うできなかったのは悲しいことだと述べた。演義には登場しない。 正史 呉書 巻14 §17–20 · 55
正史の記録
孫慮は字を子智といい、孫登の弟である。幼いころから聡く賢く、才芸があったので、孫権は彼を大事にし愛した。 正史 呉書 巻14 §18
黄武7年(228)3月、孫権は子の孫慮を建昌侯に封じた。 正史 呉書 巻2 §60正史 呉書 巻14 §18
黄龍元年(229)、孫権は東の建業へ巡幸するにあたり、太子と皇子たちを残し、陸遜を呼んで太子を補佐させた。その時、建昌侯孫慮が堂の前に闘鴨の囲いを作り、かなり小細工を凝らしていたので、陸遜は顔色を正して「君侯は経典を熱心に読んで自らを新たにし向上させるよう努めるべきなのに、こんなものを作って何になさいますか」と言った。孫慮はただちにそれを取り壊した。 正史 呉書 巻13 §32–33
封じられて2年後、丞相の顧雍らが、孫慮は性格が聡明で広く通達しており、尊ぶところが日々新たであるから、近い漢の例にならって爵位を進めて王と称させるべきだと上奏したが、孫権は許さなかった。 正史 呉書 巻14 §18
久しくして尚書僕射の存が上疏し、帝王が興る時には最も近い肉親を尊んで朝廷の藩屏としてきたと述べ、建昌侯孫慮は生まれつきの性格が聡明で鋭敏であり、才は文武を兼ねていると言った。彼は丞相の顧雍らと協議した結果、みな孫慮を鎮軍大将軍として一方面を任せるべきだと考えたと上奏し、孫権はこれを許した。孫慮は仮節を受け、府を開いて半州に駐屯した。 正史 呉書 巻14 §18–19
黄龍3年(231)、建昌侯孫慮が鎮軍大将軍となって半州に駐屯すると、薛綜を長史として、外では諸事を掌らせ、内では書籍を教授させた。孫慮が死ぬと、薛綜は朝廷に入って賊曹尚書の職務を代行した。また、潘濬の娘が建昌侯孫慮に嫁いだ。 正史 呉書 巻8 §42正史 呉書 巻16 §7
孫慮は皇子という高い身分で、しかも年が若かったため、遠近の人々は彼が政務に心を用いないのではないかと心配した。しかし職務に就くと法度を奉じて従い、師や友の言葉を恭しく受け入れて人々の期待を上回った。二十歳の嘉禾元年(232)に死去したが、呉主伝はその年の春正月と記す。子がなかったため封国は廃された。 正史 呉書 巻14 §20正史 呉書 巻2 §72
孫慮が死ぬと、孫権はそのために食事を減らした。兄の孫登は昼夜を分かたず駆けつけて頼郷に至り、自ら到着を告げ、孫権に会うと悲しみ泣いて「孫慮が病に伏して起き上がれなかったのは天命です」と言い、北方の地がまだ一つになっていないのに、太官の食膳を礼制以上に減らされるのは心配であると諫めた。孫権はその言葉を聞き入れて食事を増やした。 正史 呉書 巻14 §5–6
陳寿は呉書巻14末尾の評で、孫慮と孫和はともに善を好む資質を持ち、法度に則って自らを磨いたが、一人は短命で早く死に、一人は天寿を全うできなかったのは悲しいことだと述べた。 正史 呉書 巻14 §55
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
演義に登場しない人物のため、正史(陳寿『三国志』本文)の点数のみです。
- 統率50
- 武力45
- 知力55
- 政治55
- 魅力55
- 徳62
- 処世42
- 文芸52
- 弁舌38
- 用人42
項目別の根拠
正鎮軍大将軍として仮節を受け府を開き、半州に駐屯した呉書 巻14 §19
正直接の記録なし — 文武を兼ねるとした上疏から推定呉書 巻14 §19
正幼いころから聡く賢く、聡明と評された呉書 巻14 §18
正職務に就くと法度を奉じ、人々の期待を上回った呉書 巻14 §20
正孫権が大事にし、官僚たちは王に封じられないことを残念がった呉書 巻14 §18呉書 巻14 §19
正師や友の言葉を恭しく受け入れた。評は善を好む資質とする呉書 巻14 §20呉書 巻14 §55
正直接の記録なし — 事績から推定呉書 巻14 §20
正才芸があり、尊ぶところが日々新たになった呉書 巻14 §18
正直接の記録なし — 事績から推定呉書 巻14 §20
正直接の記録なし — 師や友の言葉を受け入れたことから推定呉書 巻14 §20
正史 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。