公孫越

正史演義 Gongsun Yue공손월公孙越

プロフィール
職業正武将所属
登場正演収録
出生出身地遼西郡 令支県 推定
死因正戦死 演殺害 推定
実在実在言及正2回

人物紹介

公孫越は公孫瓚の従弟である。正史には独立した伝がなく、魏書巻8の公孫瓚の伝に二度登場する。公孫瓚は彼に騎兵1千を率いて袁術のもとへ行かせて袁術と手を結び、袁術は彼を遣わして孫堅とともに、袁紹の命で孫堅の地位を奪った周昂を攻めさせたが勝てず、公孫越は流れ矢に当たって死んだ。 正史 魏書 巻8 §11–12

公孫瓚は弟が死んだ禍は袁紹から起こったとして、兵を出して磐河に駐屯した。陳寿の本文は彼が死んだ年を記さなかった。 正史 魏書 巻8 §12

演義には第7回に公孫瓚の弟として登場し、全120回のうちこの1回にのみ現れ、回目に名が見える回はない。演義は、彼が袁紹に冀州の地を分けようと持ちかけに行った帰り道に、董丞相の家将だと叫ぶ一団の矢に殺されたと描き、回目の「袁紹磐河に公孫と戦い」はその死から起こった戦いである。 演義 第7回 §8–10

正史の記録

関東で義兵が起こると、董卓は皇帝を脅して西へ遷した。劉虞の子劉和は侍中として長安にいたが、東に帰りたいと思った天子は劉和をひそかに劉虞のもとへ送り、兵を率いて迎えに来させようとした。劉和は途中で袁術の地を通って引き留められ、袁術は兵が来たらともに西へ行くと約束して、劉和に劉虞宛ての手紙を書かせた。劉虞が騎兵数千を劉和のもとへ送ろうとすると、公孫瓚は袁術に異心があることを知って止めたが、劉虞は聞き入れなかった。 正史 魏書 巻8 §9–10

公孫瓚は袁術がこれを聞いて自分を恨むことを恐れ、自らも従弟の公孫越に騎兵1千を率いて袁術のもとへ行かせて自ら袁術と手を結ぶ一方、ひそかに袁術に劉和を捕らえてその兵を奪うようそそのかした。これによって劉虞と公孫瓚の溝はいっそう深まった。 正史 魏書 巻8 §11

このとき袁術は孫堅を遣わして陽城に駐屯させ董卓を防がせていたが、袁紹が周昂にその地を奪わせた。袁術は公孫越を遣わして孫堅とともに周昂を攻めさせたが勝てず、公孫越は流れ矢に当たって死んだ。陳寿の本文は彼が死んだ年を記さなかった。 正史 魏書 巻8 §12

公孫瓚は怒って「わが弟が死んだのは、その禍が袁紹から起こったのだ」と言い、兵を出して磐河に駐屯し、袁紹に報復しようとした。袁紹は恐れて、自ら帯びていた勃海太守の印綬を公孫瓚の従弟公孫範に与えて勃海郡に送り、後援を結ぼうとした。公孫範が勃海の兵で公孫瓚を助けて青州・徐州の黄巾を破ったので、公孫瓚の軍勢はますます盛んになり、界橋に進軍した。 正史 魏書 巻8 §12

演義の描写

演義第7回で、河内に駐屯した袁紹は兵糧と秣が足りなくなると、謀士逢紀の策に従って公孫瓚に手紙を送り、ともに冀州を攻めてその地を等しく分けようという言葉を見た公孫瓚は即日兵を起こした。袁紹は人をやってひそかに韓馥に知らせ、慌てて謀士たちと相談した韓馥は袁紹を招き入れたが、冀州に入った袁紹に権力をすべて奪われた。 演義 第7回 §2–5 · 7

袁紹がすでに冀州を手に入れたと知った公孫瓚は、弟の公孫越を遣わして袁紹に会わせ、その地を分けようと持ちかけた。袁紹は、そなたの兄に自ら来るよう頼んでくれ、相談したいことがあると答えた。公孫越が別れを告げて帰る途中、五十里も行かないうちに道ばたから一団の軍勢が飛び出し、我らは董丞相の家将であると叫んで、矢を乱射して彼を射殺した。逃げ帰った従者たちが公孫瓚に公孫越が死んだと知らせた。 演義 第7回 §8

公孫瓚は大いに怒り、袁紹は自分をそそのかして韓馥を攻めさせておきながらその隙に事を奪い、今また董卓の兵を装って弟を射殺した、この恨みを晴らさずにおくものかと言って、本隊の兵をすべて起こして冀州に攻め込んだ。両軍は磐河で出会い、公孫瓚は橋の上から袁紹を義に背く輩と罵ったが、文醜に追われて山の斜面の下に転げ落ち、草の斜面から現れた若い将趙雲が文醜と渡り合う間に救援軍が到着して危機を脱した。 演義 第7回 §9–13

演義と異なる点

関係:演義第7回は公孫越を公孫瓚の弟と記す。正史の公孫瓚の伝は彼を従弟とし、公孫瓚は彼の死について語るとき「わが弟」と呼ぶ。 演義 第7回 §8正史 魏書 巻8 §11–12

使者として赴いた先:演義第7回で公孫越は、袁紹が手に入れた冀州の地を分けようと袁紹に会いに行く。正史では、公孫瓚が袁術の恨みを買うのを恐れて彼に騎兵1千を率いて袁術のもとへ行かせ、袁術と手を結んだのであり、公孫越が袁紹に会いに行ったという話はない。 演義 第7回 §8正史 魏書 巻8 §11–12

死:演義では袁紹に会って帰る途中、董丞相の家将だと叫ぶ一団が道ばたから飛び出し、矢を乱射して彼を射殺する。正史では袁術が彼を遣わして孫堅とともに周昂を攻めさせたが勝てず、彼は流れ矢に当たって死んだ。 演義 第7回 §8正史 魏書 巻8 §12

袁紹の責任:演義第7回で公孫瓚は、袁紹が董卓の兵を装って弟を射殺したと怒る。正史で公孫瓚は弟が死んだのはその禍が袁紹から起こったと言ったが、その戦いは袁紹が周昂に孫堅の駐屯していた陽城の地を奪わせたことから起こったもので、袁紹が公孫越を殺させたという話はない。 演義 第7回 §9正史 魏書 巻8 §12

死後:演義で公孫瓚は本隊の兵をすべて起こして冀州に攻め込み、磐河の橋で袁紹と戦う。正史で公孫瓚は兵を出して磐河に駐屯し袁紹に報復しようとし、袁紹は恐れて勃海太守の印綬を公孫瓚の従弟公孫範に与えて後援を結ぼうとした。 演義 第7回 §9–10正史 魏書 巻8 §12

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
正史(実線) 対 演義(点線)
  • 統率4235−7
  • 武力3835−3
  • 知力3538+3
  • 政治3338+5
  • 魅力3540+5
  • 徳4548+3
  • 処世3538+3
  • 文芸3135+4
  • 弁舌4540−5
  • 用人3133+2
正史・演義の点数と差(演義 − 正史・左 = 演義が下げた・右 = 演義が上げた)

演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上

10点以上の差がある項目はありません — 演義も正史とほぼ同じように描いています。

近い項目 10件 — 根拠を見る
  • 統率正42演35推定 −7

    正公孫瓚の命で騎兵1千を率いて袁術のもとへ行った魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 武力正38推定演35推定 −3

    正直接の記録なし — 孫堅とともに周昂を攻めて流れ矢に当たって死んだ記録から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 知力正35推定演38推定 +3

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 政治正33推定演38推定 +5

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 魅力正35推定演40推定 +5

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 徳正45推定演48推定 +3

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 処世正35推定演38推定 +3

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 文芸・学術正31推定演35推定 +4

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

  • 弁舌・外交正45演40 −5

    正公孫瓚が袁術と手を結ぶために遣わした者として袁術のもとへ行った魏書 巻8 §11

    演使者として袁紹に地を分けようと持ちかけたが、兄自ら来るようにと言われただけだった第7回 §8

  • 識人・用人正31推定演33推定 +2

    正直接の記録なし — 公孫瓚の従弟としての事績から推定魏書 巻8 §11

    演直接の記録なし — 公孫瓚の弟としての役割から推定第7回 §8

正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(1回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

家族

兄弟姉妹公孫瓚 演義
親族公孫瓚 正史

Wikidataの歴史・演義人物項目に基づく。推定バッジのない関係は正史原文でも確認済み。

関連事件(1)

ウィキペディア情報ボックス・原文キーワードの自動照合(推定)を含みます。