石広元 石廣元
人物紹介
石広元は演義第37回に諸葛亮の友として登場する人物である。司馬徽は、孔明(諸葛亮)が博陵の崔州平、潁川の石広元、汝南の孟公威(孟建)、徐元直(徐庶)の4人と親しい友であり、孔明がかつて4人に、仕官すれば刺史や郡守にはなれるだろうと言ったと語る。 演義 第37回 §9–10
劉備が二度目に臥龍を訪ねる途中、居酒屋で孟公威と酒を飲んでいて劉備に会い、自分は臥龍の友である潁川の石広元だと名乗って、一緒に行こうという誘いを断る。第113回では、司馬望が若い頃に荊南に遊学したとき崔州平・石広元と友となり、陣法を講じたと語る。 演義 第37回 §30–31 · 36演義 第113回 §33
演義全120回のうち第37回と第113回の2回に名が見え、名が回目に入った回はない。陳寿の本文には登場せず、裴松之の注にのみ記録がある。陳寿の本文の諸葛亮伝は、諸葛亮と親しくした人物として博陵の崔州平と潁川の徐庶だけを挙げる。 演義 第37回 §31演義 第113回 §33正史 蜀書 巻5 §3
演義の描写
演義第37回で、徐庶が去った後、司馬徽が劉備を訪ねてくる。劉備が、徐庶が去り際に推挙した諸葛亮はどのような人物かと尋ねると、司馬徽は、孔明は博陵の崔州平、潁川の石広元、汝南の孟公威、そして徐元直の4人と親しい友であると答える。この4人は学問を精密かつ純粋に修めることに努めたが、孔明だけはひとりその大略を見ており、かつて膝を抱いて長く吟じながら4人を指して、仕官すれば刺史や郡守にはなれるだろうと言ったという。劉備が潁川にはどうしてこれほど賢人が多いのかと言うと、司馬徽は、昔、殷馗が、多くの星が潁川の分野に集まったのでその地には必ず賢士が多いだろうと言ったと答える。 演義 第37回 §8–10
真冬の吹雪の中、劉備は関羽・張飛とともに再び孔明を訪ねる。草廬にほぼ着いた頃、道端の居酒屋から歌声が聞こえる。一人は、壮士の功名はまだ成らないと歌い、文王と親しくなった東海の老人と、芒碭の鼻の高い公に長揖した高陽の酒徒を歌い、もう一人は卓を叩きながら、火徳が衰え奸雄たちが鷹のように飛び立つ世にあっては、わが身ひとつをよく保てばそれでよく、千古に朽ちない名などどうして必要かと歌う。二人は歌い終わると手を打って大笑いする。 演義 第37回 §26–30
臥龍がここにいるのかと思って居酒屋に入った劉備は、上座の色白で髭の長い人と、下座の清らかで奇異な古風の容貌の人が、卓にもたれて向かい合い酒を飲んでいるのを見る。劉備がどちらが臥龍先生かと尋ねると、髭の長い人は臥龍を訪ねて何をするつもりかと問い返し、劉備が世を救い民を安んじる方策を求めたいと言うと、「我らは臥龍ではなく、みな臥龍の友である。わたしは潁川の石広元、こちらは汝南の孟公威だ」と名乗る。 演義 第37回 §30–31
劉備が、以前からお二人の高名を聞いていたと言い、連れてきた馬に一緒に乗って臥龍の荘園へ行き語り合おうと誘うと、石広元は「我らはみな山野の怠け者で、国を治め民を安んじることは分からないので、お尋ねには及ばない」と言い、早く馬に乗って臥龍を訪ねるよう促す。劉備は二人と別れて臥龍岡へ向かうが、孔明は崔州平との約束があって出かけており、弟の諸葛均にだけ会って、二度も大賢に会えなかったと嘆く。 演義 第37回 §31–32 · 35–36
第113回で姜維は八陣を敷いた後、陣を長蛇捲地陣に変えて鄧艾を真ん中に閉じ込める。西北の隅から攻め込んで鄧艾を救った司馬望は、どうしてこの陣法を知っていたのかという鄧艾の問いに、「わたしは若い頃に荊南に遊学した時、崔州平・石広元と友となり、この陣を講論したことがある」と答え、陣の頭が西北にあるのを見てそちらから攻め込んだと言う。演義で石広元の名が出るのはこれが最後である。 演義 第113回 §32–34
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率31
- 武力31
- 知力55
- 政治38
- 魅力42
- 徳50
- 処世55
- 文芸55
- 弁舌40
- 用人40
項目別の根拠
演直接の記録なし — 隠棲した士人から推定第37回 §31
演直接の記録なし — 士人であることから推定第37回 §31
演国を治めることは分からないと自ら言った第37回 §31
演直接の記録なし — 高名を聞いていたという玄徳の言葉から推定第37回 §31
演直接の記録なし — 事績から推定第37回 §31
演山野の怠け者だとして玄徳の招きを辞退した第37回 §31
演直接の記録なし — 玄徳との問答から推定第37回 §31
演直接の記録なし — 事績から推定第37回 §31
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。
演義の登場回(2回)
登場登場なし 登場回の一覧 →