蘇飛
| 職業 | 正演武将 · 都督 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 正演 | 収録 | |
| 実在 | 実在 | 言及 | 正2回 |
人物紹介
蘇飛は演義で江夏の黄祖配下の都督として登場する人物である。第38回で呂蒙の言葉によって紹介され、黄祖に甘寧を何度も推挙したが用いられなかったので、甘寧を邾県の県長に推薦して自ら去就を決めさせた。 演義 第38回 §42–44
孫権が黄祖を討つと大将として出陣して潘璋に捕らえられ、第39回で孫権がその首を斬って黄祖の首級とともに供えよと命じると、甘寧が官爵を返上してその罪を贖いたいと願い出て、死を免れる。 演義 第38回 §48 · 50演義 第39回 §4–5
演義120回のうち第38回と第39回の2回に登場し、名が回目に入った回はない。陳寿の本文には登場せず、甘寧伝に付けられた裴松之の注にのみ記録がある。陳寿の本文の甘寧伝は、黄祖が甘寧を凡人として扱ったので甘寧が呉に帰順したと記すだけである。 演義 第38回 §43演義 第39回 §5正史 呉書 巻10 §54–55
演義の描写
演義第38回で、孫権の母が世を去った翌年の春、孫権が黄祖を討つことを相談しているとき、平北都尉呂蒙が入って来て、黄祖の部将甘寧が降ってきたと告げる。呂蒙は、甘寧は劉表に身を寄せたのち東呉へ来ようとしたが黄祖に引き留められて夏口にとどまっており、かつて東呉が黄祖を破ったとき甘寧の力で黄祖は夏口に生きて帰れたのに、黄祖は甘寧をたいへん冷たく扱ったと伝える。 演義 第38回 §41–43
呂蒙の言葉によれば、都督蘇飛が何度も甘寧を推挙したが、黄祖は甘寧は江を荒らした賊だから重用できないと言い、甘寧はこのために恨みを抱いた。その心を知った蘇飛は酒席を設けて甘寧を家に招き、何度も推挙したが主公が用いないのでどうしようもない、月日は過ぎ人生は短いのだから、自ら遠く先を見て図るべきだと言う。そして甘寧を邾県の県長に推薦するから自ら去就を決めよと言い、甘寧はこれによって夏口を抜け出す。 演義 第38回 §43–44
孫権は周瑜を大都督に、呂蒙を前部先鋒に、董襲と甘寧を副将とし、自ら大軍10万を率いて黄祖討伐に出る。これを知った黄祖は蘇飛を大将に、陳就と鄧龍を先鋒として江夏の兵をことごとく起こして迎え撃ち、陳就と鄧龍は太い綱で水面につなぎ留めた艨艟で沔口を遮る。甘寧が綱を断ち切って艨艟に飛び乗り鄧龍を斬り、呂蒙は船を焼いたのち、岸に上がろうとする陳就を斬る。 演義 第38回 §47–50
蘇飛が兵を率いて岸辺から救援に来たときには、東呉の諸将が一斉に上陸して勢いは当たるべくもなく、黄祖の軍は大敗する。蘇飛は野へ逃げる途中で東呉の大将潘璋に出会い、数合も戦わぬうちに生け捕りにされ、ただちに船の中へ引き立てられて孫権に会う。孫権は彼を檻車に閉じ込めさせ、黄祖を捕らえたらともに殺すと言う。 演義 第38回 §50–51
第39回で甘寧が逃げる黄祖の背を射てその首を斬って献じ、孫権は張昭の言葉に従って江夏を捨てて江東へ帰る。檻車の中の蘇飛はひそかに人を送って甘寧に助けを求め、甘寧は蘇飛が言わなくともどうして彼を忘れようかと言う。大軍が呉会に着き、孫権が蘇飛の首を斬って黄祖の首級とともに供えよと命じると、甘寧は孫権の前で叩頭して泣き、かつて蘇飛に出会わなかったなら骨は溝に埋もれていただろうと言い、官爵を返上して蘇飛の罪を贖いたいと願い出る。 演義 第39回 §1–5
孫権が彼が逃げたらどうするのかと問うと、甘寧は蘇飛が死を免れれば恩に感じ入るであろうに、どうして逃げようか、もし逃げたなら自分の首をきざはしの下に差し出すと言う。孫権はそこで蘇飛を赦し、黄祖の首級だけを供える。演義はその後、蘇飛のことを記さない。 演義 第39回 §5
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率42
- 武力30
- 知力40
- 政治40
- 魅力58
- 徳62
- 処世42
- 文芸31
- 弁舌42
- 用人70
項目別の根拠
演潘璋と数合も戦えずに生け捕りにされた第38回 §50
演直接の記録なし第38回 §44
演直接の記録なし — 都督の職から推定第38回 §43
演甘寧を重ねて推挙し、去る道を開いてやった第38回 §44
演檻車からひそかに甘寧に助命を請い、生き延びた第39回 §4
演直接の記録なし第38回 §43
演直接の記録なし — 甘寧を説いたことから推定第38回 §44
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。