紫虚上人 紫虛上人
| 職業 | 演方士 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 演 | 収録 | |
| 実在 | 架空 | 言及 |
人物紹介
紫虚上人は演義第62回に登場する錦屏山の異人である。劉璋の命で雒県の守りに向かう劉璝は、錦屏山の中に道号を紫虚上人という異人がいて人の生死と貴賤を知っていると言い、劉璝・泠苞・張任・鄧賢の4将は高い山の頂の庵に彼を訪ねて前途のことを問う。 演義 第62回 §27–29
紫虚上人は「雛鳳は地に墜ち、臥龍は天に昇る」という句を含む8句を書いて劉璝に与え、4人の運命を問われると、定まった運命は逃れがたいと言ってそれ以上答えない。 演義 第62回 §30–31
演義120回のうち第62回の1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。紫虚上人という名は陳寿の本文にも裴松之の注にも見えない。陳寿の本文の先主伝は、劉璋が劉璝・泠苞・張任・鄧賢らを遣わして涪で先主を防がせたが、みな敗れて退き、綿竹を守ったと記すだけである。 演義 第62回 §28正史 蜀書 巻2 §32
演義の描写
演義第62回で、玄徳(劉備)が涪水関を襲って奪うと、劉璋は大いに驚いて文武の官に敵兵を退ける策を問い、黄権の言に従って劉璝・泠苞・張任・鄧賢に大軍5万を与え、夜を日に継いで雒県へ行って守らせる。行軍の途中、劉璝が、錦屏山の中に道号を紫虚上人という異人がいて人の生死と貴賤を知っているので一度行って尋ねてみようと言うと、張任は大丈夫が兵を率いて敵を防ぐのに、どうして山野の人に尋ねるのかと言う。劉璝は聖人が「至誠の道は、以て前知すべし」と言っていると述べて引き下がらない。 演義 第62回 §27–28
4人は5、60騎を連れて山の麓に至り、樵夫に道を尋ね、樵夫が指し示した高い山の頂に登って庵の前に至る。道童が出迎えて名を尋ね、庵の中へ案内すると、紫虚上人が蒲墩の上に座っている。4人がひれ伏して拝み、前途のことを問うと、紫虚上人は、貧道は山野の役立たずの者であり、どうして吉凶を知ろうかと言う。 演義 第62回 §29–30
劉璝が再三拝んで尋ねると、紫虚上人は道童に紙と筆を持って来させて8句を書き、劉璝に与える。「左に龍、右に鳳、西川に飛び入る。雛鳳は地に墜ち、臥龍は天に昇る。一得一失は、天数の当然なり。機を見て作し、九泉に喪うことなかれ。」 演義 第62回 §30
劉璝が我ら4人の運命はどうかとさらに問うと、紫虚上人は「定数は逃れがたい、なにゆえ重ねて問うのか!」と言う。劉璝がまた問おうとすると、彼は眉を垂れ目を閉じ、まるで眠っているかのように全く答えない。山を下りた劉璝は仙人の言葉は信じないわけにはいかないと言い、張任は狂った老人の言葉を聞いて何の益があろうかと言って、馬に乗り前へ進む。 演義 第62回 §30–31
雒県に着いた4将は、泠苞と鄧賢が城から60里離れた所に陣営を2つ築き、劉璝と張任が雒城を守ることにする。演義は紫虚上人をこれ以降再び登場させず、その8句にも再び触れない。ただし第63回で、龐統はこの地の名が落鳳坡だと聞くと「わが道号は鳳雛であるのに、ここの名が落鳳坡とは、わたしに不利だ」と言って兵を退かせようとするが、乱れ飛ぶ矢の下に死ぬ。 演義 第62回 §32演義 第63回 §15–16
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率31
- 武力31
- 知力62
- 政治31
- 魅力48
- 徳55
- 処世62
- 文芸55
- 弁舌40
- 用人40
項目別の根拠
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
演臥龍・鳳雛の運命と西川の行方を8句で予言した第62回 §30
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
演紙と筆を持って来させ、8句の文を書いて与えた第62回 §30
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
演直接の記録なし — 錦屏山の隠者という役どころから推定第62回 §28
スペシャル — 才能 演義 +25
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。