樊氏
| 職業 | 正演その他 | 所属 | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 正演 | 収録 | |
| 実在 | 実在 | 言及 | 正1回 |
人物紹介
樊氏は演義第52回に登場する桂陽太守趙範の兄嫁である。趙範の兄が世を去って3年になる寡婦で、白い喪服を着て出てきて趙雲に酒を勧める。趙範は彼女を趙雲に嫁がせようとするが、趙雲は義兄弟の兄嫁であるとして大いに怒り、退ける。 演義 第52回 §34–36
演義120回のうち第52回の1回にのみ登場し、名が回目に入っている回はない。陳寿の本文には現れず、裴松之注にのみ記録がある。陳寿本文の先主伝は、劉備が南の四郡を征すると、桂陽太守趙範が武陵太守金旋・長沙太守韓玄・零陵太守劉度とともにみな降伏したと記すだけである。 演義 第52回 §34正史 蜀書 巻2 §24
演義の描写
演義第52回で、桂陽太守趙範は趙雲に降伏し、姓が同じで同郷であるとして義兄弟の契りを結ぶことを請う。年を比べると同い年だが趙雲が4か月上なので、趙範は趙雲を兄とする。翌日、趙範は趙雲を城に招いて宴を開き、酒が回ってくると奥の後堂に招いてさらに酒を注ぐ。 演義 第52回 §31–33
趙雲が少し酔うと、趙範は一人の婦人を呼び出して趙雲に酒を勧めさせる。婦人は白い喪服を着ていたが傾国傾城の美しさで、趙雲が誰かと尋ねると、趙範はわが兄嫁の樊氏ですと答える。趙雲は顔色を改めて敬う。樊氏が杯を勧め終えると趙範は座るよう言うが、趙雲は辞退し、樊氏は暇を告げて後堂に戻る。 演義 第52回 §34
趙範は、兄が世を去ってすでに3年、兄嫁が独り身でいるのはやはり良い結末ではないので、いつも再婚を勧めてきたと言う。樊氏は、第一に文武を兼ね備えて名が天下に知られ、第二に容貌が堂々として威儀が人並み外れ、第三に亡き夫と同じ姓であること、この三つをすべて備えた人を得てこそ嫁ぐと言ったというのである。趙範は、趙雲こそ兄嫁の言ったところにぴたりと合うとして、兄嫁の容貌が醜いのを嫌わなければ、嫁入り支度を整えて妻として差し上げ、代々の姻戚を結びたいと請う。 演義 第52回 §35–36
趙雲は大いに怒って立ち上がり、すでに義兄弟の契りを結んだのだから、お前の兄嫁はすなわちわしの兄嫁である、どうして人倫を乱すようなことができようかと叱りつける。恥じ入った趙範が左右に目配せして害する意を示すと、趙雲は拳の一撃で趙範を殴り倒し、城を出て行ってしまう。その夜、偽って降ってきた趙範の部下陳応と鮑隆は、趙範が美人計で趙雲を欺き、酔うのを待って後堂に助け入れて殺そうとしたと言う。 演義 第52回 §36–39
趙雲が桂陽城を取って趙範を捕らえたのち、劉備と諸葛亮が桂陽に来ると、趙範は兄嫁を嫁がせようとした事を残らず話す。これもまた良い事なのに、どうしてこのようにしたのかという諸葛亮の問いに、趙雲は、義兄弟の兄嫁を娶れば人々の唾棄と罵りを招くこと、その婦人が再婚すれば大節を失わせること、趙範は降ったばかりで本心を測りがたいことの三つを挙げる。劉備が、大事はすでに定まったのだから、その女を娶らせてやってはどうかと言うと、趙雲は天下に女は少なくないと言って辞退し、劉備は子龍はまことの丈夫だと言う。演義で樊氏はこの後二度と登場しない。 演義 第52回 §41–43
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率31
- 武力31
- 知力40
- 政治35
- 魅力42
- 徳50
- 処世42
- 文芸38
- 弁舌38
- 用人35
項目別の根拠
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演直接の記録なし — 趙範の兄嫁として酒を勧めたことのみ第52回 §34
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。