崔諒
人物紹介
崔諒は演義第92回に登場する魏の安定太守である。諸葛亮が南安城に夏侯楙を閉じ込めると、夏侯楙の腹心の将裴緒に扮した諸葛亮の腹心に欺かれて南安の救援に出たが、関興・張苞に道を阻まれ、その間に魏延に安定城を奪われ、ついに諸葛亮に降伏する。 演義 第92回 §28–33 · 43
諸葛亮の命で南安太守楊陵を説得しに城へ入った崔諒は、かえって楊陵とともに計略の裏をかき、蜀軍を城内に誘い入れて殺そうとする。しかしこれを見抜いた諸葛亮が同行させた関興が楊陵を斬ると、南安城の吊り橋のほとりへ逃げたところを張苞の槍に突かれて落馬する。 演義 第92回 §34–37 · 40–42
演義120回のうち第92回の1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。陳寿の本文の明帝紀と諸葛亮伝は、諸葛亮が祁山を攻めると南安・天水・安定の三郡が魏に背いて諸葛亮に呼応したと記すだけで、崔諒の名は陳寿の本文にも裴松之の注にも見えない。 演義 第92回 §27正史 魏書 巻3 §8正史 蜀書 巻5 §32
演義の描写
演義第92回、趙雲・関興・張苞の挟撃に大敗した夏侯楙が南安郡に逃げ込んで城門を固く閉ざすと、関興・張苞・趙雲・鄧芝が十日にわたって包囲しても落とせない。自らやって来た諸葛亮は、自分のなすべきことはこの城にはないと言って、西の天水郡と北の安定郡の太守は誰かと問い、天水太守は馬遵、安定太守は崔諒との答えを聞くと大いに喜び、魏延・関興・張苞と腹心の兵二人にそれぞれ計略を授けて送り出す。 演義 第92回 §22–27
崔諒は蜀軍が南安を包囲したとの知らせにひどくうろたえ恐れ、軍馬およそ4千で城を守る。そこへ夏侯都督配下の腹心の将裴緒という者が来て、夜を徹して兵を起こし外から呼応してほしいと言い、都督の文書はあるかと問われると、肌身に付けて汗に濡れた文書をちらりと見せたのち天水の方へ去る。二日もたたないうちに天水太守がすでに救援に出たという伝令が来て、南安を失えば両郡の罪になるという官吏たちの言葉に、崔諒は文官だけを残して城を守らせ、兵を率いて出発する。 演義 第92回 §28–30
南安まであと50里余りのところで、前からは関興、後ろからは張苞が襲いかかって安定の兵が散り散りになると、崔諒は手勢百余人とともに間道を死に物狂いで戦い抜けて安定へ戻る。しかし安定の兵に扮して夜中に城門をだまして開けさせた魏延が、城の上からすでに城を取ったと叫ぶ。天水郡へ向かった崔諒は、車の上に端座する諸葛亮を見て逃げようとするが、四方が蜀軍であるのを見てやむなく降伏する。 演義 第92回 §31–33
諸葛亮は彼を上賓として遇し、南安太守とは交わりが厚いかと問う。崔諒は、その者は楊阜の族弟楊陵で、隣の郡なので交わりがたいへん厚いと答える。楊陵を説いて夏侯楙を捕らえさせよと言われると、崔諒は軍馬をしばらく退けてほしいと願い、単騎で城に入って楊陵に事を告げる。楊陵は魏主の大恩を受けたので背くことはできないと言い、崔諒を連れて夏侯楙のもとへ行き、城門を献じると見せかけて蜀軍をだまし入れ、城内で殺そうと持ちかける。 演義 第92回 §34–35
城を出た崔諒が楊陵は城門を献じると伝えると、諸葛亮は降った兵百余人の中に蜀将を隠して連れて行けと言う。崔諒は、蜀将を連れて入って中で先に斬り、火を挙げて諸葛亮をだまし入れて殺せばよいと内心で計算して承諾する。黄昏時、関興・張苞が安定の兵の中に紛れて崔諒に従い南安城下に着くと、崔諒は密書を結んだ合図の矢を城の上へ射込み、二将は役所に入ってから始末しようと知らせる。 演義 第92回 §36–39
しかし門のそばで出迎えた楊陵が関興の刀に斬られ、崔諒は大いに驚いて吊り橋のほとりへ逃げたところを、張苞の槍に突かれて落馬する。のちに鄧芝が崔諒の偽りをどうして見抜いたのかと問うと、諸葛亮は、降る気がないのを知ってわざと城に入らせたのであり、彼が二将と喜んで同行しようとしたのは疑われるのを恐れたからだと答え、崔諒をだました裴緒は自分の腹心であったと明かす。 演義 第92回 §40–43
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能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率38
- 武力35
- 知力32
- 政治45
- 魅力38
- 徳45
- 処世40
- 文芸33
- 弁舌45
- 用人33
項目別の根拠
演直接の記録なし — 安定太守という役割から推定第92回 §28
演直接の記録なし — 安定太守という役割から推定第92回 §28
演直接の記録なし — 安定太守という役割から推定第92回 §28
演四方が蜀軍となり、やむなく降伏した第92回 §33
演直接の記録なし — 安定太守という役割から推定第92回 §28
演直接の記録なし — 安定太守という役割から推定第92回 §28
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。