陳就

正史演義 Chen Jiu진취陈就

プロフィール
職業正武将 · 都督 演武将所属
登場正演収録
出生正? 演? 推定出身地
死去正208年 演(同じ) 推定死去地
死因正戦死 演戦死 推定
実在実在言及正2回

人物紹介

陳就は黄祖配下の都督である。正史には独立した伝がなく、呂蒙の伝に名が見える。孫権が黄祖を攻めると、黄祖の命で水軍を率いて出て迎え撃ったが、先鋒を率いた呂蒙に首を斬られた。 正史 呉書 巻9 §58–59

黄祖は陳就が死んだと聞くと城を捨てて逃げたが、追ってきた兵士たちに捕らえられ、孫権は「事が成ったのは、陳就をまず捕らえたからである」と言った。呉主伝はこの征伐を建安13年(208)春のこととして記す。 正史 呉書 巻9 §59正史 呉書 巻2 §11

演義には第38回にのみ登場し、全120回のうち1回だけで、名が回目に入った回はない。演義は彼を鄧龍とともに黄祖軍の先鋒として描き、艨艟で沔口を遮っていたが、船を捨てて逃げ、岸に上がろうとしたところを呂蒙の刀に斬られる。 演義 第38回 §48–50

正史の記録

陳就は正史に独立した伝がなく、呉書巻9に収められた呂蒙の伝に登場する。呂蒙が平北都尉として広徳県長を兼ねていたとき、孫権に従って黄祖征伐に出ると、黄祖は都督の陳就に水軍を率いて出撃させ、迎え撃たせた。 正史 呉書 巻9 §58

呂蒙は先鋒を率いて進み、自ら陳就の首を斬り、将兵は勝ちに乗じて進んでその城を攻めた。黄祖は陳就が死んだと聞くと城を捨てて逃げたが、兵士たちが追撃して捕らえた。孫権は「事が成ったのは、陳就をまず捕らえたからである」と言い、呂蒙を横野中郎将とし、銭一千万を賜った。呂蒙伝は続けて、同じ年に呂蒙が周瑜・程普らとともに烏林で曹公を破ったと記す。 正史 呉書 巻9 §59–60

呉主伝はこの征伐を建安13年(208)春のこととして記す。黄祖はまず水軍を派遣して防いだが、都尉の呂蒙がその先鋒を破り、凌統・董襲らが精鋭を尽くして攻め、ついにその城を屠った。身ひとつで逃げた黄祖は、騎兵の馮則が追ってその首を斬ってさらした。呉主伝には陳就の名は見えない。 正史 呉書 巻2 §11

同じ戦いを記した董襲伝によれば、黄祖は蒙衝2隻を横に並べて沔口を挟んで守らせ、棕櫚で綯った大綱に石を結んで碇とし、船上の千人が弩を交互に射かけたので、孫権の軍は進めなかった。董襲は凌統とともに前部となって、それぞれ決死の兵百人を率い、大船で蒙衝の中に突入し、自ら刀で2本の綱を断ち切ったので、大軍は進撃することができた。董襲伝は蒙衝を守った将の名を記さない。 正史 呉書 巻10 §49

演義の描写

演義第38回で、建安12年(207)冬10月に母の呉太夫人が病で危篤となって世を去ると、孫権は翌年の春に黄祖を討つことを相談する。孫権は降ってきた甘寧からまず黄祖を取るべしという策を聞き、周瑜を大都督に、呂蒙を前部先鋒に、董襲と甘寧を副将として、自ら大軍10万を率いて出陣する。 演義 第38回 §39 · 41–42 · 46–47

間者がこれを探り出して江夏に知らせると、黄祖は蘇飛を大将に、陳就と鄧龍を先鋒として江夏の兵をことごとく起こして迎え撃つ。陳就と鄧龍はそれぞれ艨艟一隊を率いて沔口を遮り、艨艟ごとに強弓・硬弩を千余張ずつ備え、太い綱で艨艟を水面にしっかりとつなぎ留める。東呉の兵が来ると、艨艟の上で太鼓が鳴って弓と弩がいっせいに放たれ、東呉の兵はあえて進めず、数里ほど退く。 演義 第38回 §48

甘寧は董襲に、事ここに至っては進まないわけにはいかないと言い、小舟百余艘に一艘ごと精兵50人を乗せ、矢や石をものともせず艨艟のそばに迫って太い綱を断ち切ると、艨艟は横向きになる。甘寧が飛ぶように艨艟の上に躍り上がって鄧龍を斬り殺すと、陳就は船を捨てて逃げる。 演義 第38回 §49

これを見た呂蒙は小舟に飛び降り、自ら櫓をこいでまっすぐ船団の中に入り、火を放って船を焼く。陳就が急いで岸に上がろうとすると、呂蒙は命がけで目の前まで追いつき、胸を目がけて一太刀で斬り倒す。蘇飛が岸辺から救援に来たときには、東呉の諸将がいっせいに上陸しており、黄祖の軍は大敗し、蘇飛は潘璋に生け捕りにされる。 演義 第38回 §50

孫権は三軍を督励して昼夜を分かたず夏口を攻め、第39回で黄祖は兵は敗れ将を失って守りきれないと悟り、江夏を捨てて逃げる。演義で陳就の名が見えるのは、第38回のこの戦いの場面だけである。 演義 第38回 §51演義 第39回 §1

演義と異なる点

務めた地位:演義第38回で陳就は大将蘇飛のもとで鄧龍とともに先鋒となる。正史の呂蒙伝では、黄祖が都督の陳就に水軍を率いて出撃させ、迎え撃たせた。この戦いを記した陳寿の本文の呂蒙伝・董襲伝と呉主伝には、蘇飛と鄧龍は登場しない。 演義 第38回 §48正史 呉書 巻9 §58正史 呉書 巻2 §11正史 呉書 巻10 §49

沔口の艨艟:演義では陳就と鄧龍がそれぞれ艨艟一隊を率いて沔口を遮り、小舟百余艘に乗った東呉の兵が太い綱を断ち切る。正史の董襲伝は、黄祖が蒙衝2隻を横に並べて沔口を挟んで守らせたとだけ記して守った将を明らかにせず、2本の綱は董襲が自ら刀で断ち切った。 演義 第38回 §48–49正史 呉書 巻10 §49

陳就の死:演義では陳就は船を捨てて逃げ、岸に上がろうとして呂蒙の刀で胸を斬られる。正史は、呂蒙が先鋒を率いて進み自ら陳就の首を斬ったとだけ記し、陳就が船を捨てて逃げたという記述はない。 演義 第38回 §49–50正史 呉書 巻9 §59

陳就の死後:正史では、黄祖は陳就が死んだと聞いて城を捨てて逃げ、孫権は事が成ったのは陳就をまず捕らえたからだと言った。演義では、陳就の死後に蘇飛が捕らえられ、孫権が昼夜を分かたず夏口を攻め、第39回で黄祖は兵は敗れ将を失って江夏を捨てて逃げる。陳就についての孫権のその言葉は演義にない。 正史 呉書 巻9 §59演義 第38回 §50–51演義 第39回 §1

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
正史(実線) 対 演義(点線)
  • 統率5255+3
  • 武力4540−5
  • 知力4050+10
  • 政治3533−2
  • 魅力4040±0
  • 徳4040±0
  • 処世3835−3
  • 文芸3131±0
  • 弁舌3533−2
  • 用人3535±0
正史・演義の点数と差(演義 − 正史・左 = 演義が下げた・右 = 演義が上げた)

演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上

知力正40推定演50 +10

正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

演艨艟を綱でつなぎ留め、船ごとに強弓・硬弩を千余張備えた第38回 §48

近い項目 9件 — 根拠を見る
  • 統率正52演55 +3

    正黄祖の都督として水軍を率いて出て迎え撃った呉書 巻9 §58

    演艨艟一隊を率いて沔口を塞ぎ、呉軍を退かせた第38回 §48

  • 武力正45演40 −5

    正先鋒を率いて来た呂蒙に首を斬られた呉書 巻9 §59

    演岸に上がろうとして呂蒙の一太刀で倒れた第38回 §50

  • 政治正35推定演33推定 −2

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

  • 魅力正40推定演40推定 ±0

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

  • 徳正40推定演40推定 ±0

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

  • 処世正38推定演35 −3

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演艨艟の綱が断たれると船を捨てて逃げた第38回 §49第38回 §50

  • 文芸・学術正31推定演31推定 ±0

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

  • 弁舌・外交正35推定演33推定 −2

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

  • 識人・用人正35推定演35推定 ±0

    正直接の記録なし — 黄祖の都督という役割から推定呉書 巻9 §58

    演直接の記録なし — 江夏の先鋒という役割から推定第38回 §48

スペシャル — 才能 正史 +10 · 演義 +10

正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(1回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

関連事件(2)

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