厳綱 嚴綱

正史演義 Yan Gang엄강严纲

プロフィール
職業正武将 · 冀州刺史 演武将所属
登場正演収録
死因演戦死 推定
実在実在言及正2回

人物紹介

厳綱は公孫瓚配下の人物である。正史には独立した伝がなく、公孫瓚伝に一度見える。袁紹と対立した公孫瓚は彼に冀州を任せたが、袁紹が将の麴義を先鋒に立てて公孫瓚と戦わせたとき、生け捕りにされた。 正史 魏書 巻8 §12–13

演義には第7回の1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。磐河で袁紹と対峙した公孫瓚の先鋒の大将として登場し、まっすぐ麴義に打ちかかるが、伏せていた弓弩手800の矢を浴びて引き返そうとした瞬間、麴義の刀に斬られて馬から落ちる。 演義 第7回 §15–16

正史の記録

公孫瓚の従弟公孫越が孫堅とともに周昂を攻めて流れ矢に当たって死ぬと、公孫瓚は弟が死んだ禍は袁紹から起こったとして、磐河に軍を駐屯させて袁紹に報復しようとした。袁紹は恐れて、自らが帯びていた勃海太守の印綬を公孫瓚の従弟公孫範に与えて勃海郡へ送り、公孫範が勃海の兵で公孫瓚を助けて青州・徐州の黄巾を破ったので、軍勢がいっそう強まった公孫瓚は界橋へ進んだ。 正史 魏書 巻8 §12

公孫瓚は厳綱に冀州を、田楷に青州を、単経に兗州を任せ、諸郡県を置いた。袁紹は広川に陣を敷き、将の麴義を先鋒に立てて公孫瓚と戦わせ、厳綱を生け捕りにした。公孫瓚の軍は敗れて勃海へ逃げた。陳寿の本文で厳綱の名が出てくるのはこの節だけである。 正史 魏書 巻8 §13

演義の描写

演義第7回で、袁紹は公孫瓚にともに冀州を攻めようという手紙を送っておいて、それをひそかに韓馥に知らせ、怯えた韓馥から冀州を譲り受ける。公孫瓚は、土地を分けようと言わせるために送った弟の公孫越が帰り道に「董丞相の家将」と名乗る軍馬の矢に殺されると、袁紹が自分を欺いたとして本部の兵をすべて起こして冀州へ攻め寄せ、両軍は磐河の橋を挟んで対峙する。 演義 第7回 §2–4 · 7–10

最初の戦いで文醜に追われた公孫瓚は趙雲の助けで命拾いし、翌日、白馬が大半を占める軍馬を左右の二隊に分ける。袁紹は顔良と文醜に弓弩手を任せて左右に立て、麴義に弓手800と歩兵1万5千を与えて陣の中央に並べる。公孫瓚は得たばかりの趙雲の本心を知らないので別に後方に置き、大将の厳綱を先鋒として送る。 演義 第7回 §12–15

辰の刻から太鼓を鳴らしても、巳の刻まで袁紹の軍は進まない。麴義は弓手たちを矢よけの盾の下に伏せさせ、号砲が鳴ったときにだけ射させる。厳綱は太鼓を打ち鬨の声を上げてまっすぐ麴義に打ちかかるが、麴義の軍は伏せたまま動かず、ごく近くまで来たとき、号砲一発で弓弩手800が一斉に矢を放つ。厳綱は急いで引き返そうとしたところを、馬を飛ばしてきた麴義の刀に斬られて馬から落ち、公孫瓚の軍は大敗する。厳綱の名はこののち演義に再び出てこない。 演義 第7回 §16

演義と異なる点

厳綱の最期:演義第7回で厳綱は麴義の刀に斬られて馬から落ちる。陳寿の本文の公孫瓚伝は、袁紹が麴義を先鋒に立てて厳綱を生け捕りにしたと記す。 演義 第7回 §16正史 魏書 巻8 §13

任された地位:演義第7回で厳綱は、公孫瓚が先鋒として送った大将として登場する。陳寿の本文では、公孫瓚が彼に冀州を任せ、青州を任された田楷・兗州を任された単経とともに諸郡県を置いた。 演義 第7回 §15正史 魏書 巻8 §13

戦いの経緯:演義第7回では、公孫瓚が弟の公孫越は袁紹の計略で死んだとして攻め寄せて磐河の橋で対峙し、戦いは界橋のほとりまで続く。陳寿の本文では、公孫越は孫堅とともに周昂を攻めて矢に当たって死に、公孫瓚は磐河に駐屯したのち界橋へ進み、袁紹は広川に陣を敷いた。 演義 第7回 §8–10 · 17正史 魏書 巻8 §12–13

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
正史(実線) 対 演義(点線)
  • 統率4532−13
  • 武力3842+4
  • 知力3531−4
  • 政治4031−9
  • 魅力3533−2
  • 徳4542−3
  • 処世3533−2
  • 文芸3131±0
  • 弁舌3331−2
  • 用人3131±0
正史・演義の点数と差(演義 − 正史・左 = 演義が下げた・右 = 演義が上げた)

演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上

統率正45演32 −13

正公孫瓚に冀州を任されたが、袁紹軍に生け捕りにされた魏書 巻8 §13

演先鋒としてまっすぐ突撃したが、弓弩の伏兵にかかって大敗した第7回 §15第7回 §16

近い項目 9件 — 根拠を見る

正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(1回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

関連事件(2)

ウィキペディア情報ボックス・原文キーワードの自動照合(推定)を含みます。