万政 萬政
人物紹介
万政は演義第95回に登場する魏の郭淮の部将である。諸葛亮が兵を退く際、箕谷の道で蜀軍の殿を務める趙雲を追うが、道の入り口に立ちはだかる趙雲を見て取ると、あえて前へ進めない。郭淮の命で改めて精鋭の騎兵数百に追わせるが、大きな林で趙雲の一喝に兵が崩れ、無理に立ち向かったところを趙雲の放った矢に兜の房を射られて谷川に転げ落ち、命拾いして帰る。 演義 第95回 §53 · 55–57
演義120回のうち第95回の1回にのみ登場し、名が回目に入った回はない。陳寿の本文にも裴松之の注にも見えない。陳寿の本文の趙雲伝は、建興6年(228)、趙雲と鄧芝は兵が弱く敵が強かったため箕谷で不利となったが、兵をまとめて固く守り、大敗には至らなかったと記すのみである。 演義 第95回 §55正史 蜀書 巻6 §41
演義の描写
演義第95回、諸葛亮が軍を返すよう命を伝えると、箕谷の道に兵を伏せていた趙雲は、魏軍が必ず追ってくるとして、鄧芝に自分の旗を掲げてゆっくり退かせ、自らはその後ろに伏せる。郭淮の先鋒蘇顒が前部の兵3千を率いて箕谷へ駆け込んでくるが、趙雲の槍に突かれて死に、残りの兵は総崩れとなって散り散りになる。趙雲がうねうねと進んでいくと、背後からさらに一隊が到着する。郭淮の部将万政である。 演義 第95回 §52–55
趙雲は魏兵が急ぎ追ってくるのを見ると、馬を止め槍をしごいて道の入り口に立ちはだかり、来る将と刃を交えるのを待つ。蜀軍はすでに30余里も先へ進んでいる。万政は趙雲だと見て取って、あえて前へ進めず、趙雲は日が暮れるのを待ってから、ようやく馬首を返してゆっくりと進む。郭淮の軍が到着すると、万政は趙雲が昔のまま英勇であるため、あえて近づけなかったと言い、郭淮が急ぎ追えと命じると、精鋭の騎兵数百に追わせる。 演義 第95回 §56
大きな林に差しかかったとき、背後から「趙子龍ここにあり!」と大喝する声が聞こえ、驚いて落馬した魏兵は百余人、残りはみな峰を越えて逃げ去る。万政は無理に出て立ち向かうが、趙雲の放った矢一本が兜の房に当たると、驚いて谷川の中へ転げ落ちる。趙雲は槍で彼を指して、命を助けて帰してやるから早く郭淮に追ってこいと伝えよと言い、万政は命拾いして帰る。趙雲は車馬・荷駄と人馬を護送して途中で何も失うことなく漢中へ向かい、曹真と郭淮は三郡を奪い返して自分たちの功とする。 演義 第95回 §57–58
3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。
能力値
陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。
- 統率35
- 武力28
- 知力35
- 政治31
- 魅力33
- 徳45
- 処世42
- 文芸31
- 弁舌31
- 用人31
項目別の根拠
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演直接の記録なし — 郭淮の部将という役割から推定第95回 §55
演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)
3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。