全紀

演義 呉 Quan Ji전기全纪

プロフィール
職業正演文官 · 黄門侍郎所属呉
登場演収録
出生正? 推定出身地
死去正258年 推定死去地
死因正自害 推定
実在実在言及

人物紹介

全紀は演義第113回に登場する呉の黄門侍郎で、演義は彼が国舅であったと記す。孫綝が権力をほしいままにすると、呉主孫亮は泣きながら彼に孫綝を除こうと持ちかけ、禁軍を点呼して将軍劉丞とともに城門を守らせたうえで自ら出て孫綝を殺すと言い、孫綝の姉である全紀の母にこのことを決して知られてはならないと言い含める。 演義 第113回 §5–6

全紀は詔を請うて密詔を受け、家に帰って父の全尚にひそかに知らせるが、全尚が妻に話したために事が孫綝に漏れる。孫綝は宮中を囲んで全尚と劉丞を殺したのち孫亮を廃して会稽王とし、演義はその後全紀がどうなったかを記さない。 演義 第113回 §6–8 · 10

演義全120回のうち第113回の1回にのみ登場し、回目に名が入る回はない。陳寿の本文には登場せず、裴松之の注にのみ記録がある。陳寿の本文の孫綝の箇所は、孫亮が公主孫魯班、太常全尚、将軍劉丞と孫綝を誅しようと謀ったが、孫亮の妃がその謀を孫綝に告げたと記す。裴松之の注の『江表伝』は、孫亮が全尚の子の黄門侍郎全紀を呼んでひそかに謀り、全尚がそれを全紀の母に話したために事が漏れ、全紀は、臣の父は詔を奉じながら慎まず陛下に背いたので、再びお目にかかる面目がないと言って自害したと記す。 演義 第113回 §5正史 呉書 巻19 §88

演義の描写

演義第113回で、東呉の大将軍孫綝は全端・唐咨らが魏に降ったと聞き、その家族をことごとく斬る。呉主孫亮はそのとき年わずか16で、孫綝が人を殺しすぎるのを内心たいへん苦々しく思う。孫亮は蜜の中の鼠の糞で黄門の偽りを見抜くほど聡明であったが、孫綝に押さえつけられて自ら決めることができず、孫綝は弟の孫拠を蒼龍門に入れて宿衛させ、ほかの弟たちを諸営に分けて駐屯させる。 演義 第113回 §2–4

ある日、鬱々として座っていた孫亮は、そばにいた黄門侍郎全紀に、孫綝が権力をほしいままにしてみだりに人を殺し、朕をあまりにも侮っている、今のうちに除かなければ必ず後の憂いとなると言って泣く。全紀が、陛下に臣を用いるところがあるなら万死も辞さないと言うと、孫亮は、今すぐ禁軍を点呼して将軍劉丞とともにそれぞれ城門を守れば、自ら出て孫綝を殺すと言う。ただし全紀の母は孫綝の姉なので、このことを決して知られてはならず、漏れれば朕を誤らせること軽くないと言い含める。 演義 第113回 §5–6

全紀は、事を行うときに詔を皆に示せば孫綝の手下たちはみだりに動けないだろうと言って詔を請い、孫亮は密詔を書いて彼に与える。全紀は詔を受けて家に帰り、父の全尚にひそかに知らせ、全尚は妻に三日のうちに孫綝を殺すと言う。妻は口では殺すのがよいと答えながら、ひそかに人をやって書状で孫綝に知らせ、大いに怒った孫綝はその夜弟四人を呼び、精兵でまず宮中を囲む一方、全尚と劉丞およびその家族をみな捕らえる。 演義 第113回 §6–7

夜が明けるころ、孫綝が内苑を囲んだと聞いた孫亮は大いに怒り、皇后を指さして「そなたの父と兄がわが大事を誤らせたのだ!」と罵り、剣を抜いて出ようとするが、皇后と近臣たちに引き止められる。孫綝はまず全尚と劉丞らを殺し、文武の官を呼んで主上を廃すると言い、罵って立ち向かった尚書桓彝を自ら斬る。孫亮は会稽王に廃され、中書郎李崇が璽綬を奪い、続いて孫休が即位して年号を永安元年と改める。全紀の名は、密詔を受けて父に知らせた箇所のあとは再び出てこない。 演義 第113回 §7–10 · 12–13

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
演義
  • 統率38
  • 武力33
  • 知力35
  • 政治38
  • 魅力38
  • 徳65
  • 処世25
  • 文芸38
  • 弁舌40
  • 用人33
各項目100点

項目別の根拠

  • 統率演38推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 武力演33推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 知力演35

    演密詔を請うたが、密計を父に知らせた第113回 §6

  • 政治演38推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 魅力演38推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 徳演65

    演万死も辞さないと言って孫綝排除の密詔を受けた第113回 §5第113回 §6

  • 処世演25

    演主上の戒めにもかかわらず父に知らせ、密計が漏れた第113回 §6第113回 §7

  • 文芸・学術演38推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 弁舌・外交演40推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

  • 識人・用人演33推定

    演直接の記録なし — 黄門侍郎・国舅としての役割から推定第113回 §5

演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(1回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

所属の変遷

  1. 呉 · 演義 · 演義 第113回 「黄门侍郎全纪在侧」 · Q124661602

家族

父母全尚 演義

Wikidataの歴史・演義人物項目に基づく。推定バッジのない関係は正史原文でも確認済み。