朶思大王 朵思大王

演義 南蛮 King Duosi타사대왕

プロフィール
職業演武将所属南蛮
登場演収録
出生演? 推定出身地
死去演225年 推定死去地
死因演戦死 推定
実在架空言及

人物紹介

朶思大王は演義に禿龍洞の洞主として登場する人物である。第89回で、四度目に放たれた孟獲が弟孟優の言葉に従って彼を頼ると、洞へ通じる東北の大道を塞ぎ、蜀軍を四つの毒泉がある西北の道から入らせようという計を出す。 演義 第89回 §18–21

しかし蜀軍は甘い泉の水を得て何事もなく洞の前に至り、彼は加勢に来た楊鋒に孟獲・孟優とともに捕らえられたのち、諸葛亮に放たれる。第90回で孟獲の命により三江城を守るが、蜀軍が土を積んで城に登ると、乱戦の中で死ぬ。 演義 第89回 §45 · 49 · 53演義 第90回 §6 · 10

演義全120回のうち第89~90回の2回に登場し、回目に名が入る回はない。陳寿の本文と裴松之の注には朶思大王は登場しない。陳寿の本文の諸葛亮伝は、建興3年(225)春に南征に出てその年の秋にすべて平定したと記すだけである。 演義 第89回 §18演義 第90回 §11正史 蜀書 巻5 §24

演義の描写

演義第89回で、四度目に放たれた孟獲は諸洞の壮丁数千人を集めて南へ向かう途中、弟の孟優に出会う。孟優は、蜀軍には太刀打ちしがたいが、山陰の洞の中に退いて避けていれば蜀軍は暑さに耐えられず自ずと退くだろうと言い、西南の禿龍洞の洞主朶思大王は自分とたいへん親しいと言う。孟獲がまず孟優を送ると、朶思は慌てて洞の兵を率いて出迎える。 演義 第89回 §17–18

朶思は、蜀軍が来れば一人一騎も故郷に帰らせず、諸葛亮とともにみなここで死なせてみせると言って計を語る。洞へ通じる道は二つしかなく、東北の道は平坦で水も甘いので、木と石で入口を塞げば百万の大軍も入れない。西北の道は山が険しく道が狭いうえ、毒蛇や毒サソリが潜み、瘴気のため未・申・酉の刻にしか往来できない。そこには、飲めば口がきけなくなる唖泉、身を洗えば皮肉がただれる滅泉、身に跳ねれば手足が黒くなる黒泉、飲めば体が綿のようにぐにゃぐにゃになる柔泉の四つの毒泉があり、東北の大道を塞げば西の道から入った蜀軍は水を飲んで一人も帰れないので、刀や槍を使うまでもないというのである。孟獲は大いに喜び、このときから孟獲と孟優は毎日朶思大王と宴を開く。 演義 第89回 §19–22

蜀軍の先鋒王平と兵たちは唖泉の水を飲んで口がきけなくなるが、諸葛亮は万安渓の隠者から薬泉の水を得て彼らを治し、地を掘って甘い泉の水を得たのち、小道を通って禿龍洞の前に陣を構える。諸泉が効かないという報告を信じなかった朶思大王は孟獲とともに高い山に登り、蜀軍が水を運んで馬に飲ませ飯を炊いているのを見ると、髪の毛が逆立ち、これは神兵だと言う。孟獲が決死の一戦を挑むと言うと、朶思は、大王の軍が負ければ自分の妻子も終わりなのだから、牛や馬を屠って洞の壮丁たちに大いに褒美を与え、水火も辞さずにまっすぐ蜀の陣営へ攻め込むべきだと言う。 演義 第89回 §26 · 36 · 42–43 · 45–46

出発しようとしたところへ、銀冶洞二十一洞の洞主楊鋒が兵3万を率いて加勢に来ると、孟獲は朶思大王とともに洞を出て出迎える。宴の席で楊鋒の二人の息子が孟獲と孟優を捕らえると、朶思大王は逃げようとしたが、すでに楊鋒に生け捕られる。楊鋒は諸葛丞相に命を助けられた恩に報いると言って、孟獲・孟優・朶思らを諸葛亮の陣営へ護送する。諸葛亮は孟獲を再び放ち、孟優と朶思大王の縄も解いて酒食を与えるが、二人は恐れおののいてまともに顔を上げられず、諸葛亮は鞍を置いた馬を与えて彼らを送り返す。 演義 第89回 §47 · 49–51 · 53

第90回で銀坑洞に戻った孟獲は、帯来洞主を八納洞の木鹿大王のもとへ送って救援を求めさせ、朶思大王には三江城を守らせて前方の盾とする。三面が川に臨み一面だけが陸に通じる三江城を魏延と趙雲が陸路から攻めるが、城上から一度に十本の矢を放つ弩と毒を塗った矢が降り注ぎ、勝てない。諸葛亮が兵を数里退かせ、五日のあいだ何の命令も出さずにいると、蛮兵は蜀軍が怖じ気づいて退いたものとばかり思い、夜は安心して眠り込み、斥候も出さない。 演義 第90回 §1 · 5–8

日暮れ時にそよ風が起こると、諸葛亮は兵一人一人に衣の襟一幅で土を一包みずつ包ませて三江城の下に置かせ、たちまち積もった土が山となって城の上までつながると、蜀軍はみな城に登る。蛮兵は大半が捕らえられて引きずり降ろされ、残りは城を捨てて逃げ、朶思大王は乱戦の中で死ぬ。敗れて残った蛮兵は戻って孟獲に、朶思大王が死に三江城を失ったと告げる。 演義 第90回 §8–11

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
演義
  • 統率40
  • 武力42
  • 知力58
  • 政治38
  • 魅力40
  • 徳50
  • 処世35
  • 文芸31
  • 弁舌38
  • 用人33
各項目100点

項目別の根拠

  • 統率演40

    演三江城を守ったが、土を積んで登った蜀軍に落とされた第90回 §6第90回 §10

  • 武力演42推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

  • 知力演58

    演洞の入口を塞ぎ、四つの毒泉で蜀軍を防ぐ計を出した第89回 §19第89回 §21

  • 政治演38推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

  • 魅力演40推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

  • 徳演50

    演孟優との厚い交情から敗れた孟獲を受け入れた第89回 §18

  • 処世演35

    演楊鋒を迎え入れたのちに生け捕られた第89回 §47第89回 §49

  • 文芸・学術演31推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

  • 弁舌・外交演38推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

  • 識人・用人演33推定

    演直接の記録なし — 禿龍洞主としての事績から推定第89回 §18

演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(2回)

登場登場なし 登場回の一覧 →

所属の変遷

  1. 南蛮 · 演義 · 演義 第89回 「洞主朵思大王,与弟甚厚,可投之」 · Q1149593

関連事件(2)

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