殷馗

正史演義 Yin Kui은규

プロフィール
職業正演方士所属
登場正演収録
出生出身地遼東郡
実在実在言及正1回

人物紹介

殷馗は遼東の人で、天文に通じていた。正史には独立した伝がなく、武帝紀に一度見える。桓帝の時、楚・宋の分野に黄星が現れると、50年後に真人が梁・沛の間に起こり、その鋒は当たるべからざるものとなると言った。陳寿は、建安5年(200)に曹操が袁紹を破った時がちょうど50年目にあたると記した。 正史 魏書 巻1 §58 · 72

演義では第31回に初めて登場し、全120回のうち第31・37回の2回に名が見えるが、名が回目に入った回はない。2回とも本人は姿を見せず、他人の言葉の中に出てくる。第31回では老人たちが曹操に殷馗の予言を伝え、第37回では司馬徽が潁川に賢士が多い理由として殷馗の言葉を挙げる。 演義 第31回 §10–11演義 第37回 §10

正史の記録

武帝紀は、建安5年(200)冬10月に曹操が淳于瓊を破り袁紹の軍が大いに崩れたのちのことを記す中で、殷馗の言葉を引く。これより先、桓帝の時に楚・宋の分野に黄星が現れたが、天文に通じた遼東の殷馗が、50年後に真人が梁・沛の間に起こり、その鋒は当たるべからざるものとなると言ったというのである。陳寿は、この時に至ってちょうど50年となり、公が袁紹を破ると天下に敵する者がなくなったと付け加えた。 正史 魏書 巻1 §58 · 68–72

陳寿の本文で殷馗はこのくだりにしか登場せず、その字と官職、生没年は記されていない。 正史 魏書 巻1 §72

演義の描写

演義第31回で曹操が勝ち戦の兵を率いて川辺に陣を連ねると、土地の人々が竹籠に飯を盛り、瓶に飲み物を入れて出迎える。曹操は髪もひげも真っ白な老人数人を幕舎の中に招いて席を与え、百歳近いという老人たちに、自分の兵が村を騒がせて大変心苦しいと言う。 演義 第31回 §10

老人たちは、桓帝の時に黄星が楚・宋の分野に現れたとき、天文に通じた遼東の人殷馗が夜この地に泊まり、自分たちに「黄星が天に現れ、まさにこの地を照らしている。50年後に必ず真人が梁・沛の間に起こるだろう」と言ったと伝える。そして年数を数えればちょうど50年となり、丞相が官渡の一戦で袁紹の百万の大軍を破ったのはまさに殷馗の言葉に符合すると言う。曹操は笑ってどうして当たることができようかと言い、酒食と絹を与えて老人たちを帰す。 演義 第31回 §10–12

第37回で司馬徽は劉備に、諸葛亮は博陵の崔州平、潁川の石広元、汝南の孟公威、徐元直の4人と親しい友だと教える。劉備が潁川にはどうしてこれほど賢人が多いのかと言うと、司馬徽は、昔天文をよく見た殷馗が、かつて群星が潁川の分野に集まったので、その地には必ず賢士が多いだろうと言ったと答える。 演義 第37回 §9–10

演義と異なる点

予言を聞いた者:演義第31回で殷馗は夜その土地に泊まって老人たちに直接語り、老人たちが50年を経てこれを曹操に伝える。正史の武帝紀は「これより先」で始まる陳寿の叙述で殷馗の言葉を伝えるだけで、彼が誰に言ったのか、曹操がこの言葉を聞いたのかは記さない。 演義 第31回 §10–11正史 魏書 巻1 §72

黄星が照らした所:演義第31回の殷馗は、黄星がまさにこの地を照らしていると言う。正史は黄星が楚・宋の分野に現れたとだけ記す。 演義 第31回 §10正史 魏書 巻1 §72

符合した出来事:演義第31回で老人たちは、官渡の一戦で袁紹の百万の大軍を破ったことが殷馗の言葉に符合すると言う。正史は、50年となったこの時に公が袁紹を破ると天下に敵する者がなくなったと記す。 演義 第31回 §11正史 魏書 巻1 §72

潁川の星:演義第37回で司馬徽は、殷馗が群星が潁川の分野に集まったと言ったとして、潁川に賢士が多い理由に挙げる。陳寿の本文で殷馗は武帝紀の黄星のくだりにしか登場せず、潁川の星についての言葉はない。 演義 第37回 §10正史 魏書 巻1 §72

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

正史(陳寿『三国志』本文)の点数が基準です。演義が同じ人物をどう描き直したかを項目ごとに比べ、二つの原典の根拠で違いを説明します。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
正史(実線) 対 演義(点線)
  • 統率3131±0
  • 武力3131±0
  • 知力5555±0
  • 政治3535±0
  • 魅力3838±0
  • 徳4040±0
  • 処世4040±0
  • 文芸5552−3
  • 弁舌3535±0
  • 用人4040±0
正史・演義の点数と差(演義 − 正史・左 = 演義が下げた・右 = 演義が上げた)

演義が作った能力値 — 正史と異なる点 差が10点以上

10点以上の差がある項目はありません — 演義も正史とほぼ同じように描いています。

近い項目 10件 — 根拠を見る
  • 統率正31推定演31推定 ±0

    正直接の記録なし — 天文家としての事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 天文家としての事績から推定第31回 §10

  • 武力正31推定演31推定 ±0

    正直接の記録なし — 天文家としての事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 天文家としての事績から推定第31回 §10

  • 知力正55演55 ±0

    正50年後に真人が梁・沛の間に起こると見通した魏書 巻1 §72

    演50年後の真人の出現を語り、それが的中した第31回 §11第37回 §10

  • 政治正35推定演35推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第31回 §11

  • 魅力正38推定演38推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第31回 §11

  • 徳正40推定演40推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第31回 §11

  • 処世正40推定演40推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第31回 §11

  • 文芸・学術正55演52 −3

    正天文に通じていたと記録される魏書 巻1 §72

    演天文をよく見たと司馬徽が語る第37回 §10

  • 弁舌・外交正35推定演35推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第31回 §11

  • 識人・用人正40推定演40推定 ±0

    正直接の記録なし — 事績から推定魏書 巻1 §72

    演直接の記録なし — 事績から推定第37回 §10

スペシャル — 才能 正史 +25 · 演義 +25

正史 演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(2回)

登場登場なし 登場回の一覧 →