王垕

演義 Wang Hou왕후

プロフィール
職業演文官 · 倉官所属
登場演収録
死因演処刑 推定
実在架空言及

人物紹介

王垕は演義第17回に登場する曹操軍の倉官で、管糧官任峻の配下である。寿春を包囲した曹操の兵十七万の兵糧が足りなくなると、曹操の命で小さい升で兵糧を配給する。 演義 第17回 §26–27

兵たちがみな丞相は自分たちを欺いていると恨むと、曹操は王垕をひそかに呼び、お前の首を借りて兵たちに示そうと思うと言う。王垕が罪はないと言うと、曹操は自分もそれはわかっていると言って妻子の面倒を見ると約束し、刀斧手に彼を斬らせたのち首を竿に掛け、わざと小さい升を用いて官の兵糧を盗んだという榜を掲げる。 演義 第17回 §27–28

演義全120回のうち第17回の1回だけに登場し、名が回目に入った回はない。王垕という名は陳寿の本文にも裴松之の注にも出てこない。陳寿の本文の武帝紀は、建安2年(197)秋9月、袁術が陳を侵すと公(曹操)が東へ征伐し、袁術が残した橋蕤・李豊らを破ってみな斬ったと記す。 演義 第17回 §26正史 魏書 巻1 §44

演義の描写

演義第17回で袁術は、曹操・呂布・劉備・孫策が四方から寿春を攻めに来ると聞き、楊大将の言に従って李豊・楽就・梁剛・陳紀の四人に兵十万を分けて寿春を固く守らせたのち、淮水を渡る。曹操の兵十七万は日々費やす兵糧が莫大であったが、諸郡は凶作と日照りで補給できず、李豊らは門を閉ざして出てこない。ひと月余り対峙して兵糧がほとんど尽きると、曹操は孫策に書状を送って米十万斛を借りるが、配給するには足りない。 演義 第17回 §24–26

管糧官任峻の配下の倉官王垕が入ってきて、兵は多く兵糧は少ないがどうすべきかと申し上げると、曹操は小さい升で配給してひとまず一時の急をしのげと言う。王垕が兵たちが恨んだらどうするのかと尋ねると、曹操は別に策があると言い、王垕は命に従って小さい升で配給する。曹操がひそかに人をやって各陣営の様子を探らせると、恨まない者はなく、みな丞相が兵たちを欺いていると言う。 演義 第17回 §26–27

曹操はひそかに王垕を呼び入れ、ある物を借りて兵たちの心を鎮めたいから惜しまないでくれと言い、何の物かと尋ねる王垕に、お前の首を借りて兵たちに示そうと思うと答える。王垕が大いに驚いてまことに罪はないと言うと、曹操は自分も罪がないことは知っているが、お前を殺さなければ兵たちは必ず変を起こすだろうと言い、死んだのちの妻子は自分が面倒を見るから心配するなと言う。 演義 第17回 §27–28

王垕がさらに言おうとしたとき、曹操はすでに刀斧手を呼んで門外へ引き出させ、一刀のもとに斬らせて、首を高い竿に掛けたのち、王垕がわざと小さい升を用いて官の兵糧を盗んだので謹んで軍法により処断するという榜を掲げて知らせる。これで兵たちの恨みはようやく解け、翌日曹操は三日のうちに城を破れなければ皆斬るという命を下し、ついに寿春城を破る。 演義 第17回 §28–30

3KDEX執筆(検収前) — 段落末の表示は、根拠となった正史の巻・演義の回のその節へつながる。

能力値

陳寿『三国志』本文に記録がないため、演義の点数のみです。

統率武力知力政治魅力徳処世文芸弁舌用人
演義
  • 統率31
  • 武力31
  • 知力42
  • 政治45
  • 魅力35
  • 徳48
  • 処世38
  • 文芸33
  • 弁舌35
  • 用人31
各項目100点

項目別の根拠

  • 統率演31推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 武力演31推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 知力演42

    演兵糧不足と兵たちの恨みをあらかじめ案じて尋ねた第17回 §26第17回 §27

  • 政治演45

    演倉官として命に従い小さい升で軍糧を配給した第17回 §26第17回 §27

  • 魅力演35推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 徳演48推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 処世演38推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 文芸・学術演33推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 弁舌・外交演35推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

  • 識人・用人演31推定

    演直接の記録なし — 軍糧の倉官という役割から推定第17回 §26

演義 推定 直接の記録がなく、事績から採点した値(根拠等級C)

3KDEX採点 — 正史は陳寿『三国志』本文、演義は『三国志演義』120回本文が根拠。根拠の表示を押すと原文リーディングのその節へ移動します。

演義の登場回(1回)

登場登場なし 登場回の一覧 →